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September 2012

Sep 28, 2012

京急で土砂崩れ,脱線

 9月24日23時58分ごろ,京浜急行の特急電車が,横須賀市の追浜(おっぱま)―京急田浦間で崩れ落ちていた土砂に乗り上げて脱線した。
 京成高砂を出発し,都営浅草線を経由して,はるばる三浦海岸(南端の三崎口のひとつ手前)まで行く特急である。品川発は 23:14。京急久里浜までなら,今はこの後に4本特急があるが,30年前ぐらいまでは品川発 23:13 が最終で,特に学生時代(横須賀から東京へ通っていた)にはよくこの最終電車に乗った。

 京急の横須賀地区にはトンネルがいくつあったかなと調べようとしたら,ちゃんと自分の文章に書いてあった。以下は「京浜急行 四季の私記」(1995;本拠地「鉄道の章」の「車窓伴影」所収)の自己引用:
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 山口百恵が歌った「横須賀ストーリー」(作詞 阿木燿子)には,「急な坂道 駆けのぼったら 今も海が見えるでしょうか」という一節がある。裏山からいつも海を見下ろしていた私にとって,この歌詞にはこれぞずばり横須賀とひざを打ちたくなるようなリアリティがある。(ちなみに山口百恵は中学2年(だったかな)のデビュー直前まで横須賀に住んでいた。)
 この歌にあるように,横須賀は(横浜の東京湾側からずっとだが)山が海に迫っていて,町中に急な坂道がある。京急の追浜(おっぱま)から京急安浦までの8km余りの間にはトンネルが13ある。この間の車窓は変化に富んでいて乗る立場としてはたいへん楽しいが,1930年に湘南電鉄が黄金町・浦賀間を一気に開通させるのはたいへんなことだったのだろうなと思う。近年になっても,大雨のときに土砂くずれに見舞われるのは横須賀地域である。
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というわけで,土砂崩れのことまで書いてあった。もちろん,そんなにしょっちゅう土砂崩れに見舞われているわけではなく,「前回」は1997年,その前はたぶん70年代だったと思う。
 13のトンネルの場所と数は
  追浜――[1]――京急田浦――[4]――安針塚
  ――[4]――逸見(へみ)――[2]――汐入
  ――[1]――横須賀中央――[1]――県立大学
となっている。(県立大学駅というのは,上記引用の京急安浦を改名したものである。)

 このうちの最初のものが今回の事故現場である。新聞には,緑の中であざやかな赤い電車の写真が載っていた。最近のステンレス車両ではないので全体的に赤く塗装され,ひときわあざやかである。
 事故後不通になっていた金沢八景―逸見間が開通したのはまる2日以上たった27日午前7時半のことだった。何かと素早い京急にしては記録的に長時間の不通だった。

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Sep 22, 2012

ビール通信 2012/9号

 今までは店でしか飲めなかった《ヱビス スタウト クリーミートップ》の缶が9月上旬に「数量限定発売」になった(→参照)。値段は普通のヱビスと変わらない,と思ったら,量が少し少なくて 320mlだった(普通の缶は350ml)。
 普通にコップに注ぐと泡は少なく(説明に「ガス圧は通常のビールの約半分」とある),やや高い位置から注ぐとちょうどよい量の泡ができる。真っ黒より少し茶色がかったビールの上にまさにクリーミーな細かい泡が載って,見た目も美しい。

 東京芸術劇場(池袋)が,1年半近くにわたる改装を終えて9月1日に再開場した(→参照)。まだホールの中には入っていないが,1階だけちょっと見てきた。
 1階でまず目につく違いは,「名物」だった中空一本道エスカレーターが壁際折れ曲がり2本になったこと。前の長いエスカレーターは,俗世間からまっすぐ天上の異空間に昇っていく感じがなかなかいいと思っていたのだが,怖い,危険という批判も強かったようだ(エレベーターもあったのだけれど)。
 あとは,郵便局ができたこと。
 そして,1階東寄りのカフェに取って代わったのはベルギービールの店《ベルオーブ》。カウンターとオープンスペースの店で,もちろんカフェ機能も持っているが,生のベルギービールを取りそろえ,つまみ・食事もいろいろある。値段は250ml(量が明示してある)のグラスで800円ぐらいで,安くはないがまあベルギービールの相場か(大衆的な居酒屋の生ビールは 100mlあたり100円~130円ぐらい)。

 それより前のことだが,東京芸術劇場の地下からつながっている地下街「Echika池袋」の奥の方に,ワインバー&ビストロ《ボナパルト》ができた。一度昼食に入ったときにメニューを見たら,ワインバーだけど小川町のFに似たドイツの生ビールがあるな,と思ってなおもよく見たところ,Fと同じ会社の運営だった。

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Sep 17, 2012

最近の英和辞典より

Modigliototo [名] モディリオトート《1886-1940 イタリア生まれのパロディ作家;画家モジリアニの実弟》

osprey [名]〔鳥〕ミサゴ《ミサゴ属のタカの一種;女性形は mesprey》

wet suits [名] 濡れ衣《一度着せられると脱ぐのが難しい衣服》

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Sep 16, 2012

若い親とロシア国歌――オリンピック点描補遺

 残暑というには暑い日が続いているが,さすがに夕方になるとだいぶ涼しい。「彼岸まで」の暑さになるのだろうか。
 今年は,恒例のヴィシソワーズを8月20日を過ぎてから3回作った。

 パラリンピックも終わり,オリンピックはだいぶ遠い過去になってしまった。今回のオリンピックで特に感じたのは,選手の親が若いということ。出場選手のほとんどが年下になったのは,モスクワ(1980)には参加しなかったこともあって,ロサンゼルス以降だが,今世紀に入ってからは選手の親がどんどん年下になっていった。全部調べることはできないが,私より上なのがはっきりしているのは,女子重量挙げの三宅宏実の父親・義行氏,レスリングの浜口京子の父・アニマル氏ぐらいのようだ。
 ところで,パラリンピックって,1964年の東京オリンピックのときにも,ささやかながらやっていたんですね。

 オリンピックの表彰式で,ロシアの国歌として旧ソ連国歌が流れてきて,あれ,そうだったんだっけ,と思った。ソ連崩壊後,ロシアの国歌はロシア帝国の国歌「神よツァーリを護り給え」が使われているという記憶があったのだが,ネット上の情報によれば,それは2000年末までのことで,その間歌詞なしの国歌だったという。「神よツァーリを護り給え」は,チャイコフスキーが「大序曲1812年」「スラブ行進曲」で引用したあの曲である。
 2001年から,ソ連の国歌が歌詞を変えてリバイバルして,現在に至っている。以前から思っているのだが,この国歌は名曲である。

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Sep 15, 2012

下手投げ――少数派の系譜

 相撲ではなく,野球の話である。下手投げの投手は,近年はロッテの渡辺俊介が孤高を保ってきたが,昨年,西武の牧田和久が登場し,今シーズンはすでに11勝を挙げている。(あっ,牧田は稲尾と同じ名前だったのか。)
 下手投げは,希少価値の故に強い印象を残す。私にとってその最初は南海の杉浦忠だった。昭和30年代は大勢に流されて巨人に肩入れしていたから,1959年の日本シリーズで杉浦に4連敗を喫したときは口惜しかったが,杉浦の投球は見事というほかはなかった。その翌年も,杉浦ほどの印象はないが,下手投げの秋山登(大洋)が大活躍した。その後,通算では杉浦を上回る勝ち星を挙げたのは阪急の山田久志だった。
 ネット上の「識者」によると,杉浦・秋山とも横手投げに近い下手投げだったという。なるほど,そういわれればサブマリン渡辺俊介のような地をはうような投球ではなかった。この点,牧田は渡辺に次ぐ低さのようだ。

 相撲の横綱の土俵入りでは,下手投げほど希少ではないが不知火型が少数派である。ところが,今は不知火型の白鵬が一人横綱をつとめているから,不知火型しか見ることができないという史上初の状況が続いている。
 いま日馬富士が綱取りに挑戦中だが,日馬富士が横綱になった場合,部屋の系統からすると不知火型になる可能性が高いという。

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Sep 02, 2012

盆踊りの人気曲

 子供のころ,近くの寺の境内で盆踊りがあった。やぐらが組まれ,その上に太鼓が置かれ,電蓄が拡声器につながれて,異空間が出現していた。男の子にとって踊り自体は特におもしろいものではなかったが,夜の外出というのはわくわくする非日常的なことで,楽しみだった。
 たぶん東京周辺では同様だったのではないかと思うが,定番の曲は,今はヤクルトの応援でおなじみの「東京音頭」「炭坑節」,だいぶ頻度が落ちて「あやめ踊り」だった。特に炭坑節は人気曲で,こればかりは,それまで見ていた男たちもみな踊った。
 30数年後,子どもたちの世代の盆踊り(@東京)では,炭坑節も東京音頭もやっていたが,圧倒的な人気曲は「オバQ音頭」になっていた。

 80年代だと思うが,当時所属していたオーケストラで,真夏にベートーヴェンの田園交響曲を某区の施設で練習したことがあった。休憩の時に外に出てみたら,その施設内の広場で盆踊りが行われていた。まさに(田園交響曲の第3楽章のタイトルの)「田舎の人々の楽しい集い」だね,と言いながらしばらく眺めた。

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