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Nov 04, 2012

13年目の夜明け――京急蒲田高架化完成

 10月21日,京浜急行の京急蒲田駅およびその前後の平和島―六郷土手間の下り線が地上から高架に切り替わり,始発から電車が走り始めた。上り線は2年前に高架になっていたから,これで高架化は完了である。旧運輸省の審議会が立体交差事業を答申したのが1985年だというから,以来27年,実際に着工してからでも13年目ということになる。
 「地上線」の最後の姿を見に出かけたのはその50日ほど前だった。下り線は,高架下の柱の列の間を肩をすぼめるようにして走っていた。羽田空港線は京急蒲田から分岐し,国道を横切る。箱根駅伝のときにはここで電車が一時停止して選手の通過を待つ「名所」だったが,それも2012年正月が最後になった。Aap9017144Aap9017141

 「初日」の10月21日の午後,品川からまず快特に乗車した。平和島を出て,いままでは地上へ急降下していた所が平になり,真新しい高架の上を威風堂々の行進である。京急蒲田の高架駅は2年前にすでに完成し,これまで3階はふさがれていたが,このたび地上の下りホームが,2階ホームを飛び越えて3階に引っ越した。2階・3階はまったく同じ構造で,1面のホームの山側を本線が走り,空港線は海側から分岐する。山側の横浜寄りには,普通電車が待避できるように切り欠きホームがあるので,ホームは快特+普通(18両分?)の長さがあって非常に長大である。
 高架は完成したが,当然地上の整備はこれからである。1階の改札口や駅施設は横浜寄りに移動し,西口に出たときの風景はだいぶ変わった。駅前広場がまったくないのはどうしようもなくて,3階建ての駅が商店街を圧してそびえている。Aapa217407_2Aapa217424_2

 この駅が他の大部分の分岐駅と違うのは,分岐先から他の分岐先へ,つまり線路をY字型と見て右上の横浜から来て方向転換し,左上の羽田へ(およびその逆向きに)行く電車が走っていることである。このために,羽田空港行きが2階・3階の両方から出発し,空港線は複線のそれぞれに両方向への電車が走る(次の糀谷(こうじや)駅手前でクロスして一方向に「統一」される)。(ホームごとに同一方向の電車が出発するようにするにはホームが3面必要で,うち2面のそれぞれの山側を折り返し専用とし,かつ空港線の上り・下り双方に分岐を設ける必要があると思われる。当然,構造ははるかに複雑になるだろう。)
 今回の高架化によって,品川の次の北品川(実際には品川より南にある)の先から京急川崎の次の八丁畷(はっちょうなわて)の手前まで連続で高架になったことに,長年の京急ウォッチャーとしては感慨もひとしおである。京急の高架化は1966年完成の川崎付近が最初だから,ここに至るまでにざっと50年かかったことになる。
  (2010年の上り高架化については →参照,それ以前の状況については →参照

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