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Nov 23, 2012

捜査関係者への取材で――警察と報道

 ここ数年のことだと思うが,ニュースで「…していたことが,捜査関係者への取材でわかりました」という言い方がよく出てくる。内容は主に容疑者の自供の状況とか警察の動きに関することで,こうしたことはもちろん昔から報道されていた。考えてみると,警察内部のことなので,警察からしか得られない情報であることは明らかだったが,ニュースで情報源に言及することはかつてはなかった。

 複雑怪奇な尼崎の連続監禁殺人事件は,中心人物がすでに捕まっているにもかかわらず,全容がなかなかわからないことがひとつの特徴である。しかし,捜査・報道の経緯で特異だと思ったのは,ある段階まで,複数の死体がどこそこに埋められていると「(容疑者の)親族が話していることがわかりました」というような報道がたびたびあったことである。
 その親族らしい人たちも海から死体が出たあと逮捕されたが,これも従来なら,警察は「親族」などには触れず,報道も「…という可能性もあると見て,捜査を進めています」というような言い方になったのではないだろうか。

 スポーツ紙に多いが,「…と…が極秘会談」という大見出しが出ることがある。1紙によるスクープならともかく複数の新聞に載っていると,なんだか形容矛盾を楽しんでいるような感じがする。事前に特に公表していなかった,ということなのだろうが。

 「サツ」「デカ」「ホシ」「ホトケさん」といった「業界用語」を最初に一般に知らしめたのは,昔のテレビ番組『事件記者』だったと思う。最初に出るタイトルの背景は,新聞の輪転機が回っているところだった。
 そこに流れるテーマ音楽は小倉朗によるもので,鋭く緊迫した音楽だが,最後でゆったりして長調の和音で終わる。短い中にドラマがあり,「赤穂浪士」(→参照)と並んでテーマ音楽の傑作である。

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