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Dec 24, 2012

続・CD 発売から30年

承前
 LPレコードは日本では1951年に発売開始になったが,一般に普及してきたのは1950年代の後半であり,すぐにステレオの時代になった。ショルティ指揮ウィーン・フィルによるワグナー『ラインの黄金』(1958)は,ステレオLP初期の目玉商品として録音された。LPの生産終了は1990年ごろだから,実質30年あまりの寿命だったことになる
 LPの衰退が明らかになったころ,友人が雑談の中で「CD(という規格)は何年もつかなあ」と言った。CDを聞く習慣がようやく定着したころだったからまともに心配していたわけではなく,CD一辺倒になってきた時流にちょっと逆らってみたという発言だったが,それに対して私は,次はモーターがなくなって,回転しない媒体になるという予測をおずおずと述べたのだった。
 この予測は,固形メモリーによるMPSプレーヤーという形で実現した。しかしそれは,音楽を買う媒体ではなかった。思い立ったら音楽をすぐ取り寄せるという時代になろうとは思わななかった。ただし今のところ,LPのときと違って,音楽のダウンロード販売が広まっている一方で,CDが単純に衰退しているわけではない。CD,およびそれを引き継いだDVDは,音楽以外のデータの媒体にもなったが故に,しぶとく生き残っていくのではないかと思う。

 もうひとつ,90年代初めまでは予想できなかったのは,机の上でCDを作れるという状況である。CDのプレスはかなりの規模の工場で行われるものだったから,部屋の中の小さな機械でCDはおろかビデオディスクまで簡単に作れるようになるとは,まったく想像がつかなかった。

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Comments

CDも最初は音質がいろいろいわれましたが、結局
利便性で定着しましたね。レコードはかさばりますから。

Posted by: リンデ | Dec 24, 2012 at 09:37 AM

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