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Mar 02, 2013

追悼 ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏

 2月22日に,名指揮者ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏が逝去した。
 サヴァリッシュ指揮のN響の演奏会はテレビでずっとおなじみだったから,近年も行っていたような気になっていたが,実はデジタル記録がある86年以降には実演には接していなかった。とすると,行ったのはすべて85年以前ということになる。N響への来演は昔は毎年4月で,音楽界の春の風物詩だった。おぼろげながら思い出すのは,私がN響の定期会員だった70年代半ばぐらいのシューマンの《ファウストからの情景》である。独唱はユリア・ヴァラディ,ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ夫妻だっと思う。
 マタチッチ,スイトナー,ホルスト・シュタインに続き,70年代に大活躍していたN響の名誉指揮者4人は,これですべていなくなってしまった。

 サヴァリッシュ指揮のオペラは10回見た(オペラについては1974年からの記録がある;参照→本拠地)。うち二期会が2回で,あとはバイエルン州立歌劇場の来日公演である(ほかに,同歌劇場のガラ・コンサートを1回聞いた)。10回というのは,指揮者の回数ランキングでは,若杉弘(21回),ワレリー・ゲルギエフ(19回),ズビン・メータ(12回)に次いで第4位になる。
 最初に見た1974年の『ワルキューレ』(→参照)はちょっと別格として,いちばん印象に残っているのは1988年11月の『マイスタージンガー』。ミュンヘンで毎年7月のシーズン最終日に行われていた『マイスタージンガー』公演の再現で,ベルント・ヴァイクル,クルト・モル,ルネ・コロ,ペーター・シュライヤー,ルチア・ポップ,ヘルマン・プライという超豪華メンバーだった。これに次ぐのは,92年の『影のない女』と『オランダ人』で,結局これがサヴァリッシュを聞いた最後になった。

 今週はそのほかに,マリー=クレール・アランとヴァン・クライバーンの訃報が伝えられた。

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Comments

1988年の来日公演は素晴らしかったですね。
私は、ポップのアラベラですが。

Posted by: リンデ | Mar 07, 2013 at 10:26 PM

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