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May 02, 2013

短篇小説各駅停車――連休短信(2)

 東武東上線の某駅の改札内の書店で,曠野すぐり『東上線各駅短編集』(まつやま書房 ISBN978-4-89623-078-9)という本を見つけて買い,タイトルにちなんでなるべく電車の中で読むようにした。タイトルのとおり,東上本線の池袋から寄居までの全駅を題名にし,かつ舞台 and/or 題材にした短編小説集である。ただし,東松山は前篇・後篇に分かれている。また,本線と別に,坂戸から分岐する越生(おごせ)線は,全線で1篇となっている。
 それこそ電車の1駅の間に読めるような短いものが大部分である。各篇はまったく独立していて,主人公もばらばら(沿線に住むサラリーマンが多い)であるが,それぞれが各駅の個性の中で息づいている。短いので,そうたいした「事件」が起こるわけではなく,またすべて同じようにおもしろいとはいえないが,かなり手慣れた書きぶりで,そういうことあるよなと思いながら読んだ。
 著者はこれより前に,『だいだい色の箱―中央沿線物語』というやはり1本の鉄道に題材をとった短編集を出しているが,こちらは「各駅」ではないとのこと。

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