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Jun 02, 2013

「春の祭典」のスコア

 ストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」が,1913年5月29日にピエール・モントゥーの指揮で初演されてから100年を迎えた。ということは,私がこの曲をLPレコードで初めて聞いてびっくりしたのは初演から50年ちょっとしか経っていなかったころだ,ということに気づいていささかの感慨にとらわれた。

 戦前,SPレコードにはしばしばオーケストラ・スコア(総譜)が付録として付いていて,そこには面の変わり目の箇所に該当のレコード番号が印刷してあった。たいてい粗末な紙に印刷した見にくいものだったが,戦死した伯父の遺したそうしたスコアが家にあったので,中学3年ぐらいからスコアを眺めるようになった。
 初めて自分で買ったスコアは,黄色い表紙の音楽之友社版の「新世界より」だった。当時国内版のスコアは,音楽之友社のほか,濃い水色のビニール表紙の全音楽譜,赤みがかった黄色の日本楽譜出版社のものが出ていた。
 高校2年のときだったと思うが,吹奏楽の楽譜を探しに東京の輸入楽譜店に行って,輸入物のスコアというものがあるのを知った。そこで「春の祭典」のスコアを見つけた。Boosey and Hawks 社の薄茶色の表紙,B5版に近い大きなスコアだった。今でも覚えているが値段は880円,というのは今の感覚では5000円ぐらいだろうか,これを買うのに翌年のお年玉の大部分をつぎこむことになった。

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