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Jul 27, 2013

実用旧案フメクラー

 先月,ある弦楽四重奏の演奏会で,譜面台に MacBook を置いて,画面の中のスコアをフットスイッチでめくりながら演奏していたという(→参照)。
 室内楽でもオーケストラでも,各奏者は普通は自分のパートだけを記したパート譜を見て演奏する。アマチュアの場合,練習でたまたまメンバーが欠席してポート譜がないときなどに,やむを得ずスコアを見て演奏することがあるが,この場合は譜めくりの人が付いていないとどうしようもない。その点,今回の方法なら,自分でめくることができる。
 スコアを見て演奏するというのは他のパートの様子がよくわかって,音楽を理解しつつまとめていくには有効なのだろうと思う。しかし,本番で神経を音に集中させようとすると,よけいなことが気になってしまうということもありそうだ。スメタナ弦楽四重奏団の「全員暗譜」はこの対極にある。

 パート譜は,ある程度の長さの休符があるところでめくるように作られている。オーケストラの場合は休みの小節が続くことがけっこうあるので,譜めくりが難しいということはほとんどない。しかし,室内楽の場合は長い休みがないことが多く,アレグロ4拍子の1小節半,つまり3秒足らずの休符でめくらなければならないこともある。
 そのために,はるか昔の学生時代のこと,足でパート譜をめくることを考えた。譜めくりの難しいところがいくつも続くことはほとんどないので,めくりたい1か所のページを長い割り箸のようなもので挟み,譜面台の真ん中の縦の部分を支点にして反対側からひもを垂らし,その先を輪にして足で踏むようにしたのである。ほんの1時間ほどだがあれこれ工夫して,一応使えそうというところまでこぎつけた。名付けて「フメクラー」!
 友人と室内楽で試してみた。演奏が進み,いよいよその箇所までくると,ひもの輪の中に足を入れようとする動作が自分でもなんともいえずおかしくて,一同爆笑してしまい,演奏は中断してしまった。足で踏むところをもう少しちゃんとしたペダルにすれば実用化可能だったと思うのだが。

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