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Dec 21, 2013

今秋のオペラ

 新国立劇場の2013-14シーズンが10月の『リゴレット』で始まり,『フィガロの結婚』『ホフマン物語』の再演と続いて,年内の上演が終わった。このうち,『リゴレット』は新製作で,音楽はなかなかの充実ぶりだったが,現代に置き換えた舞台による演出は,舞台自体は悪いと思わなかったが,過剰な人の動きが目にうるさく,疲労感が残った。
 一方,『フィガロ』は同じ演出で4回目,『ホフマン物語』は3回目で,安心して見ていることができ,しかも新鮮さも失われていない――実は細かいことを忘れているためでもあるが。なお,前回2005年のホフマンは,今や押しも押されもしないワグナー歌手となったフロリアン・フォークトだった。このとき,一聴して「うん,これはローエングリンに向いている声だ」と見抜くような慧眼(慧耳というべきか)はもちろん持ち合わせていなかった。

 今年見た唯一の外来オペラは,初めてのトリノ王立歌劇場による『仮面舞踏会』(12月)である。抽象的でやや大がかりな舞台上で,音楽は引きしまったリズムで進んだ。合唱・オーケストラも水準が高く,主張すべきところでしっかり前に出てくる。ピットの中がかなり見える席だったのでオペラグラスで観察したところ,チューバではなくチンバッソを使っていた。

 メト・ライブビューイングは,今年前半に8本も見たが,秋からのシーズンはまだ見ていない。見た演目の中では,『リゴレット』『トロイアの人々』『ジュリオ・チェーザレ』が印象に残った。

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