« 今秋のオペラ | Main | 頌春 2014年 »

Dec 31, 2013

ガブリエーリの饗宴

 なつかしいレコード『ガブリエーリの饗宴』のCDが再発売されてわずか1200円で売られているのを見つけ,飛びついて買った。クリーブランド管弦楽団,フィラデルフィア管弦楽団,シカゴ交響楽団の各金管楽器群が,ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1553-1612)の音楽を歌い交わす壮麗な曲集である。1968年にフィラデルフィアで録音された。
 日本での発売は翌年ぐらいだったと思う。ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂で2群または3群に分かれて演奏するために作られたガブリエーリの音楽はまったく知らなかったし,金管の合奏というもの自体ほとんど接したことがなく,当時このレコードの衝撃は大きかった。それは米国でもだいたい同様だったとみえて,今回のCDのリーフレットには,このレコードがひとつのきっかけになって後にニューヨーク・フィルのメンバーになったという人の証言や,演奏者にとってもすべてが初体験だったという回想が載っている。

 古楽器による演奏が盛んになるのはそれよりだいぶ後であり,それも当初はバロックとモーツァルトが中心だった。それより200年前のガブリエーリの時代,実際には今の金管楽器とはまったく違う音だったはずである。だが,当時の人にとってはこのレコードのように画期的な響きだったのだろう,というようなことも想像された。なお,「ピアノとフォルテのソナタ」は,「史上初めて楽譜にピアノとフォルテを指示した」曲だという。
 リーフレットには,曲ごとの演奏メンバーと配置(左・中央・右)が書かれている(これは昔のLPのライナーノーツにはなかった)。メンバーは全部で19名で,同時に演奏するのは最小8名,最大17名。所属オケごとのグループで演奏しているが,最後の「ソナーレのためのカンツォーナ第2番」だけは3つのオケのメンバーが混じり合って演奏している。
 今日はこれをもう一度聞いて輝かしき聴き納めとしよう。

|

« 今秋のオペラ | Main | 頌春 2014年 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/58852827

Listed below are links to weblogs that reference ガブリエーリの饗宴:

« 今秋のオペラ | Main | 頌春 2014年 »