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Mar 29, 2014

山の名,岩の名,病気の名

 「エベレスト」という山名は,イギリスの地理学者でインド測量長官だった George Everest にちなんだものである。昔これを知ったとき,測量してそこに自分の名前をつけちゃうなんてひどい話だと思った。しかし実際には,エベレスト氏が自分でつけたわけではなく,後任の長官が「現地名が発見できなかったので」ということでつけたらしい。
 今は,チベット語名「チョモランマ」もけっこう用いられるようになったし,ネパール名「サガルマタ」も知られてきた。

 オーストラリアの世界一の一枚岩は,今は「ウルル」の方が普通になったが,かつては「エアーズ・ロック」だった。こちらはサウス・オーストラリア植民地の総督だった Henry Ayers の名にちなむ。総督といえばまあいちばんえらいのだろうが,王様の名前をつけたヴィクトリア湖(ヴィクトリア女王の名より)とかルイジアナ(最初フランスの植民地だったのでルイ14世の名をつけた)などに比べると貫禄が足りない。

 「川崎病」という病気の名は,報告した医師の名によったものである。一方で「水俣病」のように地名によるものもある。地元にとってはありがたくないことだと思うが。
 コレラ菌の分類に「エルトール型」というのがあるが,これはエジプトの検疫所があった地名によったものだという。しかし,同じくコレラ菌の分類の「小川型」の小川というのは人名だが,医師の名ではなく,これはなんと患者の名だという。どういう事情なのかは知らないが,ひどい話だ。ほかに稲葉型というのも同様らしい。

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