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Oct 12, 2014

「みをつくし料理帖」シリーズを読了

 髙田郁「みをつくし料理帖」の最終巻(10冊目)が8月に発売になり,名残を惜しみつつ,1週間ずつ間隔を空けて4編を読んだ。池波正太郎以外の時代小説のシリーズを読んだのは初めてである。
 4月に1冊目をたまたま買って気に入ったのが始まりで,すぐにそれまでに出ていた8冊と別冊1冊をまとめ買いした。文庫本だが書き下ろしのシリーズで,10冊目が最終巻になることは前の巻で1年前に予告されていた。8月下旬の書店では,最終巻と既刊本が盛大に平積みされていた。
 舞台は文化文政時代の江戸,大坂からやってきた主人公の澪が女料理人として成長していくビルドゥングス・ロマンである。武士も町人も,また金持ちも庶民も登場し,それぞれなかなか複雑な過去を持ち,舞台は私にとってはなじみのある神田明神下,俎橋(まないたばし)(神保町3丁目の靖国通りに今も橋があり,交差点名にもなっている)から吉原の郭に及び,スケールが大きい。
 「料理帖」の名のとおり,澪が作る料理がおいしそうなのがこのシリーズの大きな魅力である。冷蔵庫がない時代,新鮮な食材の入手はたいへんだが,その様子が季節のうつろいを鮮やかに描き出す。ただし,実際には,この時代に女料理人というものが存在するのは非常に困難だったように思うが。

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 10月1日の東海道新幹線開通に続いて,50年前の10月10日には東京オリンピックの開会式があった。当日は土曜日で,普通なら午後は部活(吹奏楽)があったはずだが,テレビをナマで見た記憶があるので,部活は特別に休止になったのだろうか。
 開会式で演奏された古関祐而「オリンピックマーチ」は,翌年自分たちで演奏することになる(→参照)。

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