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February 2015

Feb 26, 2015

シェーンベルク編のブラームス「ピアノ四重奏曲」

 1月某日,読響定期でシェーンベルク編曲のブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」が演奏された。一度生で聞いてみたいと思っていた曲なので一応脳内注目リストに入れたのだが,メモもしていなくてずっと忘れていた。それがたまたま,ある日の昼過ぎに天啓のようにひらめいて読響のサイトを見たら,なんとその日がその演奏会の当日だった。
 読響の定期演奏会のプログラムは他のシリーズでもう一度演奏されることも多いが,この日のプログラムはこの1回限りだった。指揮は読響初登場の準メルクル,他の曲はウェーベルンのパッサカリアと,シューマンのピアノ協奏曲。
 ブラームス=シェーンベルクは,期待通り見もの・聞きものだった。シェーンベルクはヨハン・シュトラウスのワルツの室内楽版など,けっこういろいろな編曲をしているが,この曲は約40分の大曲を通常の編成のオーケストラで演奏するという真っ向勝負である。原曲で弦楽器のかっこいいところは編曲でも同じ楽器を起用している部分が多いが,ピアノの譜面は当然いろいろな楽器が分担しての再現となる。特に木管があの手この手で活躍する,ということはかなり酷使されているということである。
 特に第1楽章はブラームスの交響曲のような響きが随所に聞かれる。一方,ジプシー音楽風の終楽章はハンガリー舞曲をさらに激しくしたような音楽で,3小節のフレーズを重ねてたたみかける。シロフォンが印象的。割とクールだと思っていた準サンも燃えて,会場は大いに沸いた。

 その後,よく考えたら原曲のCDを持っていなかったことに気づいて,11枚組のブラームス室内楽全集を買った。昔のドイツ・グラモフォンの名盤のセットである。ピアノ五重奏,クラリネット五重奏,弦楽六重奏などは昔はけっこうよく聞いたが,ピアノ・トリオや弦楽四重奏,五重奏はあまりよく知らない。これからの楽しみだ。
 さらにその後,シェーンベルク編曲のスコアが全音楽譜から出ていることを知った。近くアマゾンでポチッとしてしまうことだろう。

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Feb 17, 2015

菜の花,長ブロ,缶切り

 子供のころ,理科の時間に観察する花といえば菜の花,つまりアブラナの花だった。しかし,中年以降,菜の花というとスーパーで売っている茎やつぼみをもっぱら思い浮かべる。菜花(なばな)という言い方もあることを知ったのはつい最近,たかだか数年前のことだった。スーパーでは菜花の方が菜の花より茎を長く切った状態で売られている。
 今シーズンは例年よりずっと早く昨年11月ごろから,飲み屋の品書きに菜の花(からし和えやおひたし)が登場していた。複数の飲み屋で同様だったということは,販売期間を長くしようという菜の花業界の戦略によるものか。
 いただき物の立派なかに缶があったので,先週は,菜の花とかにをわさびマヨネーズで和えたものを作った。相変わらず寒さは厳しいが,少し春が近づいた気がした。

 先日スーパーで「長いブロッコリー」を見かけた。茎が長くて,グリーン・アスパラのようだが,頭の方はたしかにブロッコリー。略称は「長ブロ」となるか。

 上記のかに缶を開けるのに,缶切りを探しまわってしまった。缶切りは昔はよく使う道具だったのに,今は大部分の缶がプルトップになって,めったに使わない。
 昔は,缶切りのいらない缶詰はコンビーフの缶だけだったと思う。缶のすその方の幅5,6ミリの帯を端から巻き取っていくのは,何か月かに1回のちょっと楽しみな行事だった。

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Feb 10, 2015

年始の喪中はがき

 年賀状にはいつも,前年1年のできごとを細かい字で書くことにしているが,喪中の人には出せない。しかし,出さないと当方の動静,時には生死がわからなくなってしまうので,まあわからなくても特に問題は生じないとはいうものの,喪中だった人には,年賀状とほぼ同じ内容の寒中見舞いを出すようにしている。
 その「前年1年のできごと」を,昔は手書きで少し大きい紙に書いて,それを印刷屋さんに縮小印刷してもらっていた。80年代後半のワープロ専用機,およびその後のMS-DOSパソコンの時代には,印字の大きさが自由にはならなかったので,やはり印字したものを縮小印刷していた。Windows上のワープロソフトを使うようになって初めて,自由なフォント,大きさ,字詰めで,自分で最後まで印刷できるようになった。それによって,少ない枚数の寒中見舞いも簡単に作れる。
 ついでながら,所属していたオーケストラのプログラムも,最初は字のきれいな者が手書きで書いたものを縮小印刷していたが,やがてタイプ印刷になり,次いでワープロ専用機,そしてパソコンで印字と変わっていった。(今はさらに,pdfファイルを印刷所に送ると2,3日でカラーのプログラムができてしまう。)

 我が家は喪中ではないが,年賀状ではなく寒中見舞いを送ってきた人が今年は2人いた。そのうちの1通は「私方 昨年11月に母 ○○子が他界しましたため…」という知らせで驚いた。
 ○○子さんというのは大学の同級生で,もう30年以上会っていないが,ずっと年賀状を交換してきた。今年のこちらからの年賀状を見て,娘さんが送ってきたものだった。宛名は手書きで,お母さんに似たやさしい字だった。何年か前の年賀状には,退職してのんびり暮らしていると書いてあったのだが。

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Feb 04, 2015

春,花の実の酒

 スーパーの宣伝に乗せられて節分に恵方巻を食べ,明けて今日は立春。立春は厳寒のころなので,必ず「暦の上では春を迎えましたが」または「春は名のみの」という言葉と共に語られる。それでも,まもなく梅が咲いたりして,酷暑の時期の秋分に比べると,次の季節の兆しを少しは感じることができるような気がする。
 子供のころ,「早春賦」の「はるはなのみの」という歌詞を見て,「春,花の実の」かと思っていた。(ついでだが,もっと前のこと,大人たちがよく「君の縄」というのを話題にしているのを聞いて,なんのことだろうと思っていた。)
 今年は旧正月は2月19日で,かなり遅い。

 1月の某土曜日,東京の西の方の電車に乗りたくなって,青梅線・五日市線方面へ行くことにし,まず目指したのは福生(ふっさ)某酒蔵である。仕事上の知人がその酒蔵の関係者だったので,その酒は何度か飲んだことがあり,一度行ってみようと思っていた。
 住所は福生だが,最寄り駅は立川から5つ目の拝島である。拝島は五日市線の分岐駅で,かつ八高線と交差し,また西武拝島線の始発駅でもあり,構内は広い。かつてはいかにも「国鉄風」の駅だったが,数年前に明るい橋上駅になった。駅の北口(といっているが実態は北東口)はいま風にある程度整備されているが,南口は広場を掘り返して盛大に工事中だった。
 歩いて15分ほどで到着,聞きしにまさる立派な「工場」で,2つの大きな蔵の白壁がまぶしい。ビールも明治20年代から手がけていたという。ビール工場の前に,なぜか赤い車(スバル)が置いてあり,これと,同じく構内にある丸い旧型ポストが,白壁と松の木の間で色鮮やかだった。この日は西洋人の団体が来ていて,英語による蔵見学ツアーが行われていた。
 中の飲食店は和食とイタリアンの2つで,どちらもかなりの規模がある。和食の方に入り,すぐ隣で製造されたビール1杯と酒1合,それにつまみ2点と蕎麦を堪能した。酒は,吟醸でも純米でもない「その他」にしたが,これの燗の具合が絶妙で,ぬる燗はこんなにうまいものかと思った。
 早めに切り上げて,そのあとは五日市線に乗り降りし,西武拝島線にも乗った。

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