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April 2015

Apr 25, 2015

一度やってみたいこと

 一度やってみたいこと:

◇路上で吸い殻を捨てた人を追いかけて,「落とし物ですよ」と言ってその吸い殻を手渡す。

◇シルバーシートの前でよろけ,座っている若者をぎょろりとにらんで立たせ,座るやいなや(できれば若者向けの)ゲームを始める。

◇鮮魚売り場で,「これ良さそうだね。死んだばっかり?」と聞く。

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 先ごろ,土(つち)さんという人の訃報を目にした。その人はなんと地質学者。名字が職業を選ばせたか。
 昔,薮(やぶ)さんという人に会って,医者にはなりにくい名字だなと思った。それとも意地になって医者になろうとする人が現れるか。

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Apr 18, 2015

旬の名前

 食材についての「旬」という言葉は,私にとっては大人に近くなってから知った言葉である。子供のころに,自分では使わないにしても祖母などから聞いていた言葉は,「出盛り」だった。そうそう,出始めのことは「走り」と言った。

 「旬」という字はこの意味のときは「シュン」と読むが,ものの本によると,この音・意味は日本の宮中行事の中で生まれたものだという。漢字としては元来「(月のうちの)10日間」の意味で,音は「ジュン」である。
 「旬」1字の名前を見ると「しゅん」という俳優を思い浮かべる人が多いと思うが,知人に「じゅん」さんという女性がいる。聞けば,6月生まれだからとのこと。生まれた年代(1960年代)からすると新しい感覚で,しかも漢字の用法としては正統的な名付けである。

 「しゅん」「じゅん」で思い出したが,逡巡の「逡」という字は,この熟語以外にほとんど使い道のない漢字だ。辞典によれば,「うずくまる」という意味の字だという。

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 日本マクドナルドの女性社長はなんとカサノバ(Casanova)さん。Don Juan なら言葉としては平凡なのでそういう名の人がいても不思議はないような気がするが,Casanova さんが実在するとは思わなかった。
 あるところで,ロッシーニ(Rossini)さんという人(たぶんアメリカ人)の名を見かけたことがある。ネットを探したら,ミラノに Rossini という会社があった。印刷機のローラーを作っている会社らしい。
 ボローニャ歌劇場が2011年秋に来日したとき,ヴェルディの『エルナーニ』が上演された。そのときの歌劇場の総裁はエルナーニ(Ernani)氏だった。

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Apr 16, 2015

信号無視の論理

 4,5年前から,歩行者用の青信号が点滅し始めたら道路を渡らないようにしている。急ぐのが億劫だということもあるが,右折左折の車がスムーズに進行できるようにということも一応は考えている。こうした小さな「阻害」が全体としての交通の流れを悪くするに違いないと思うからだ。
 一方で,歩行中の信号無視は,絶対にしていないとあえて断言するにはなお若干の躊躇を覚えざるをえないというのが真実と言ってもよい状況である。もちろん,多くは狭い道を横断するときで,安全であることと車の通行を妨げないこと,そしてもうひとつこれは大事なことだと思うが,子供が見ていないことを十分確認している。
 昔,「赤信号,みんなで渡ればこわくない」という標語(?)がはやったころの春の夜のこと,高校の吹奏楽のOB会で飲んだあと,横浜港に近い大通りを赤信号で渡ったことがあった。7,8人の集団だった。その一人に弁護士をしている先輩がいたので,だれかが「弁護士が信号無視をしていいんですか」ときいたところ「立法趣旨を考えろ,って言えばいいんだ」との答えだった。(高校時代の熱血指導者そのままに熱血弁護士になったその人は,40歳代で旅行先のパリで亡くなってしまった。)

 今年は,5月の陽気になってから2月の気候に逆戻りした。季節が行きつ戻りつというのはいつものことだが,ここまで激しく戻るのは珍しい。
 その直前,風のないおだやかな晴天の日に,某施設内の満開の桜を,他に人がほとんどいない状態で見ることができた。「あと何回の桜かな」ということはあまり考えないが,こんな条件のよい花見は二度とできないのではないかと思った。

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Apr 11, 2015

奇跡の物語

 先の震災のとき,友人Aは東京のやや古いビルの一室で開かれた会合に出席していた。途中で,何かの都合で出席者が部屋の前の方に集まっていたときに地震が起き,部屋の後ろの方の天井の一部が崩落した。出席者が通常の席にいたときならけが人が出たはずだが,たまたま前の方に固まっていたのでだれもけがをしなかったという。
 この話を聞いて思い出したのは,ハイドンの交響曲第96番につけられた《奇跡》というあだ名の由来となった話である。この曲の初演の演奏中に,天井からシャンデリアが落ちるという事故があったのだが,聴衆はハイドンの指揮を見るためにみな前の方に詰めかけていたので,奇跡的にけが人が出なかったという――要するに曲そのものとは何の関係もない(ただし,クレッシェンドがおもしろいのでその演奏の様子をつぶさに見るために,という話を聞いたこともある)。
 しかも,まったくの作り話という説のほか,事故があったのは事実だが,そのとき初演されたのは別の曲だったという説もあるとのこと。今ならすぐに動画が出回るところだ。

 震災で天井が落ちたのは,ミューザ川崎の大ホールだった。2004年竣工だからそう古いわけではない。これも客がいないときだったからけが人は出なかったが,修復には2年かかった。

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 プロ野球が開幕し、スマホの「プロ野球速報」(→参照)が冬眠から目覚めて、毎日活躍している。

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Apr 02, 2015

心身症――1982年日航機羽田沖事故

 ドイツのLCC機墜落事故で,「副操縦士が故意に墜落させた」という見解があまりにすばやく示されたので,ほんとうにほかの可能性はないのかなと思っていたのだが,どうやらもう決まりのようだ。それでいやでも思い出すのが,1982年の日航機羽田沖墜落事故である。
 この年,2月8日未明に赤坂見附にそびえていたホテル・ニュージャパン(通称軍艦パジャマ)の火災があり,翌9日にこの日航機の事故があった。そして私たちは,10日夜には都内のホテルに1泊し,11日にウィーンへ出かけたのだった(つまりその,いわゆる honeymoon というやつです)。10日に泊まったホテルはホテル・ニュージャパンにも近く,非常口の案内はさすがに入念だった。

 それでウィーンでは,ネットなどない時代だからテレビのニュースで,日本でなにか起きていないか見ていたら,日航機事故のその後らしいニュースもあった。しかし,内容は皆目わからない。翌日,普通の現地の新聞の何倍かの金を払って英語の新聞を買ってみたところ,関係の記事があって psychosomatic disease という言葉がどうやらキーワードらしい。トランクの底に「非常用」として入れてあった英和辞典を引くと psychosomatic には「心身相関の」というような訳語があったが,よくわからない。
 その後,K機長がエンジンを逆噴射させたのが直接の原因で墜落したことが明らかになり,「心身症」(これが psychosomatic disease の訳語),「逆噴射」,「キャプテン,やめてください」(副操縦士の呼びかけ)といった言葉が,K機長の名と共に人々の記憶にきざまれた。

 ウィーンからの帰途に飛行機の中で広げた日本の新聞で知った別の大きなニュースは,江利チエミの死去だった。

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