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Apr 11, 2015

奇跡の物語

 先の震災のとき,友人Aは東京のやや古いビルの一室で開かれた会合に出席していた。途中で,何かの都合で出席者が部屋の前の方に集まっていたときに地震が起き,部屋の後ろの方の天井の一部が崩落した。出席者が通常の席にいたときならけが人が出たはずだが,たまたま前の方に固まっていたのでだれもけがをしなかったという。
 この話を聞いて思い出したのは,ハイドンの交響曲第96番につけられた《奇跡》というあだ名の由来となった話である。この曲の初演の演奏中に,天井からシャンデリアが落ちるという事故があったのだが,聴衆はハイドンの指揮を見るためにみな前の方に詰めかけていたので,奇跡的にけが人が出なかったという――要するに曲そのものとは何の関係もない(ただし,クレッシェンドがおもしろいのでその演奏の様子をつぶさに見るために,という話を聞いたこともある)。
 しかも,まったくの作り話という説のほか,事故があったのは事実だが,そのとき初演されたのは別の曲だったという説もあるとのこと。今ならすぐに動画が出回るところだ。

 震災で天井が落ちたのは,ミューザ川崎の大ホールだった。2004年竣工だからそう古いわけではない。これも客がいないときだったからけが人は出なかったが,修復には2年かかった。

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 プロ野球が開幕し、スマホの「プロ野球速報」(→参照)が冬眠から目覚めて、毎日活躍している。

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