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Nov 19, 2015

新聞・文庫本の文字,そして新聞紙

 新聞や文庫本の文字は,80年代以降,どんどん大きくなっていった。たまに古い新聞の切り抜きが出てくると,うわっ,昔はこんなに字が小さかったのかと思ってしまう。文庫本は,今は9ポイント(約3.2mm角)で38字詰めというのが普通で,中にはもっと大きい字のものもある(新潮文庫は9.25ポイントを標準にしているという)が,かつては8ポイント(約2.8mm角)43字詰めが相場だった。ハードカバーの本でも,長大なものは8ポイントの活字で詰め込むことがあった。
 金属活字の時代の新聞(80年代初めごろまで)は,15字詰×75行×15段が普通だったという。今は,朝日新聞の場合,12字詰め×72行×12段で,文字の幅は約3.9mm(約11ポイント相当,ただし天地は3.3mmで扁平)である。当然,ページあたりの収容可能文字数は大幅に減って,昔の約61%になっている。記事の実際の文字数の算出には,ページ数,見出しの大きさと量,広告の量などの要素が絡んでくるが,老眼鏡をかけて読めればよいと考えれば,もう少し字を小さくして内容を増やすという方向もありうると思う。
 新聞は,紙質も変化してきている。90年代ぐらいからだったか,カラー化に対応するためだと思うが,昔より平滑度が増し,色が白くなった。その代わりに,吸水性が落ちた。かつては新聞紙は水を吸うとたちまち柔らかくなったから,水洗になる前はトイレの紙としてさえ使われていた。家の中で水をこぼしたときなどもまずは新聞紙でふいた。
 今わが家では,フライパンの油を東京湾に流さないように新聞紙をちぎったものを常備して拭いているが,油を吸い取る能力が十分ではなく,最後はキッチンペーパーで仕上げをしている。

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