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June 2016

Jun 29, 2016

イギリスのEU離脱

 6月24日昼過ぎ,イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利というニュースに驚き,次のエントリーを書こうと思っていたところだったが気勢を削がれて,更新が遅れてしまった。接戦が伝えられていたものの,スコットランド独立の件と同様,最後は反動バネが働いて離脱にはならないと予想していたのだが,考えてみると,特にEU以前を知っている高齢層にとっては離脱が反動でもある。
 イギリスは通貨統合には参加していなかったが,EUの象徴が通貨ユーロである。EUの発足は1993年だが,2002年にユーロの紙幣・硬貨の使用が始まり,EUが誰にも実感される存在となった。2005年暮れに14年ぶりにヨーロッパに行き,オーストリアで初めて「ユーロ体験」をした。前のときに残っていたオーストリア・シリングの紙幣があったので,ユーロに両替できないか銀行で聞いたのだが,中央銀行へ行ってくれという返答だった。
 「理念先行」のヨーロッパ統合だったことが今回の英国離脱を招いた,という論調もあった。その統合の構想の源流はいろいろあるようだが,そのひとつはリヒャルト・クーデンホフ=カレルギー(1984-1972)によるものである。リヒャルトの父はオーストリア=ハンガリー帝国の外交官ハインリヒ,母は青山光子で,リヒャルトも東京生まれである。ミツコは後にヨーロッパでもっとも有名な日本人女性となった。(→参照

 サッカーの欧州選手権EURO2016で,その英国からイングランド,ウェールズ,北アイルランドがベスト16に入り,そのうちウェールズが準々決勝に進んだ。イングランドを破ったのはなんとアイスランド,人口33万人の超小国である。

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Jun 18, 2016

行司の所属部屋

 大相撲に関して不思議に思うことのひとつは,《行司も相撲部屋に所属している》ということである。たとえば,立行司・式守伊之助は,白鵬のいる宮城野部屋の所属である。
 相撲部屋に属する相撲協会メンバーには,親方およびその他の年寄,力士のほか,若者頭,世話人,床山,行司,呼出しがいる。このうち,親方以下床山までは部屋の力士の相撲と生活に直結した仕事をしていて,部屋という組織の欠かせないメンバーであるのに対し,行司と呼出しはすべての力士の勝負に関わっていて,その仕事は部屋とは関係ないはずである。特に行司は審判員であるからして,勝負する力士から中立であるべきものだと思う。
 しかし,考えてみると,行司の判断に対して物言いをつける検査役も各部屋の親方であり,こちらは部屋の責任者が兼任している。国会の両院の議長が就任と共に党籍を離れるように,審判部の年寄は部屋を離れることにすればいいのだろうが,年寄が協会の運営の中心になっている以上,どうしても部屋というものから離れられない仕組みになっているということのようだ。

 プロ野球の交流戦は,これまでに全球団が各5チームと3試合ずつ戦い,17日から最終カードの試合が行われている。今の試合数になってからは,カードごとに3試合全部がパリーグの主催ゲーム,またはセリーグの主催ゲームになる(来年はそれぞれ逆になる)。
 去年ほど極端ではないが,今年もパリーグの方が強い。セリーグで勝ち越しているのは広島だけである。

◆今日のトリビア◆ 相撲の「部屋」は,英語では stable とするのが普通。すなわち「馬小屋」!

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Jun 12, 2016

今期の買い物応援歌

 4月某日,近所のスーパーに入ったら,ドヴォルザークの交響曲第8番の第4楽章のファンファーレで歓迎された。この店のBGMは半年ごとに一部が入れ替わる。今期の曲はほかに,チャイコ「悲愴」の第3楽章,モーツァルト「リンツ」の第1楽章など。「悲愴」は,なるほど,他の楽章は買い物の意欲を削ぐのでありえない。
 その前は,モーツァルト39番のメヌエット,「ローマの謝肉祭」序曲などだった。モーツァルトはほぼ毎期登場していて,その前は「プラハ」のフィナーレだった。
    (始まったころのことについては →参照

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 ワイシャツの袖が長すぎるとき少し「短絡」するために,アームバンドを時々使っている。要するに,両側にクリップがついた短いバンドである。前に居酒屋で隣になった人が使っていたので,これは何と言って売っているものか聞いたところ,「アームガーター」だと教えてくれた。
 少ししてデパートのワイシャツ売り場で「アームガーター」はあるかと尋ねたところ,なかなか通じない。そこでは「アームバンド」と呼ばれているのだった。

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 湯飲み茶碗や紅茶のカップは,ちゃんと洗ったつもりでも,翌日に早くも茶渋が出ていることがある。――茶渋は一日にして成る
 「激落ち君」などの名で売っている白い固いスポンジで洗うと気持ちよくきれいになるが,何日かするとやっぱり茶渋が現れる。何日持つかが時によって違うのが不思議。

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Jun 03, 2016

演奏家からの転身

 バルトーク(1881-1945)については,1905年,パリで開かれたルビンシュタイン音楽コンクールのピアノ部門に出場したが,ヴィルヘルム・バックハウス(1884-1969)に敗れたので,ピアニストになるのをあきらめて作曲家に転身した,という話が知られている。2位だって立派なものなのになぜ,と思うが,当時はコンクールの数も少なくて,「次の機会」というのがなかったということもあるのだろう。しかしまあ,このおかげで,「管弦楽のための協奏曲」「ヴィオラ協奏曲」を初めとする20世紀の名曲を聞くことができる。
 わりと最近 Wikipediaの「バルトーク・ベーラ」の項目を見て知ったのだが,1905年のコンクールでは,作曲部門にも参加したが入賞できなかった(奨励賞第2席となった)とのこと。もし8歳上のラフマニノフのように二刀流を貫いていたらどうなっていただろう。

 シベリウス(1865-1957)はヴァイオリニストを志したが,こちらは激しいあがり症のため演奏家をあきらめたという。しかしそれなら,ソリスト以外の道がありそうに思うが。
 あがり症ではなさそうだが同じくヴァイオリニストになるのをやめたのが,さだまさし。東京芸大付属高に落ちて進路変更した。

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 昔,音楽会場で,後ろの席からベートーヴェンの「そうげんみさ」という言葉が聞こえてきて,思わず振り返りそうになった。なんだか,草原で演奏するみたい。

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