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Nov 26, 2016

粟國『ラ・ボエーム』と雪

 新国立劇場の今シーズン2つめの演目は『ラ・ボエーム』。美しい舞台による粟國淳のこの演出は2003年以来5回目になる。今シーズンの新国立劇場は新制作も含めて徹底した定番名曲路線で,まったく刺激のないラインナップだ。前年度はヤナーチェックやマスネがあって,それぞれ好演だったのだが。
 しかし,今回実際に『ラ・ボエーム』の上演に接してみると,歌手と指揮者が毎回違うこともあり,カルチェラタンの群衆の場面ではやっぱり心躍り,ミミの死はやっぱり悲しい。常に新鮮なのが名曲,ということか。歌手もほぼ満足の出来で,しかもミミはほっそり美人だった(トスカは太っていてもまあ許されるけれど,ミミは細くないと…)。
 『ラ・ボエーム』は長さも手ごろ(昔風にいうとLP2枚)なのがよい。4幕仕立てで,第1・2幕は同じ日(クリスマスイブ),3幕は2月の夜明け前,4幕は1幕と同じ屋根裏部屋ということで,きれいに起承転結をなしている。
 と書いていて,『ラ・ボエーム』の構成は『アイーダ』とよく似ていることに気づいた。ともに第2幕では群衆が登場し,3幕は夜,4幕は少人数での死の場面である。

 『ラ・ボエーム』第3幕にちなんでか,11月24日に雪が降って驚いた。関東南部で11月の雪は1962年以来54年ぶりだという。1962年といえば,私は中学1年。年内はコートを誰も着てはならぬという校則があったから,当時海のそばだった学校は寒かっただろうと思うが,もちろん記憶はない。
 何日か前から「24日は平野部でも雪,最高気温は3度」という予報が出ていて,今ごろほんとに降るのかなと思っていたのだが,予報は当たって朝からみぞれとなり,やがてうっすらと積もった。真冬モードの必殺ヒートテックのおかげで寒くなかったが,電車に乗ったら汗をかいた。

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Comments

「ボエーム」は長さも手頃だし、誰でも感情移入できる「青春」の名作だし、オペラ入門としては
「蝶々夫人」や「カルメン」よりはずっとむいてると思います。かくいう私も、ボエームがオペラ
初全曲視聴です。

Posted by: リンデ | Nov 28, 2016 at 04:48 PM

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