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Mar 07, 2017

フィルム・カメラの時代

 「いつでも,だれでも,カメラとビデオカメラを持っている」という状態になったのは,(20)00年代の半ばぐらいからだろうか。Wikiによると,カメラ付きの携帯電話の発売は2000年秋だったという。以後携帯電話のカメラは急速に高性能化し,やがて動画まで撮れるようになった。今はどんな事件・自然現象が起こっても,必ず動画を撮っている人がいる。フィルム・カメラの時代には,カメラを手にするのは旅行や運動会など「撮るものがあるはず」のときというのが原則で,小さいカメラといえども日常的に持ち歩いている人は少数派だったと思う。
 1970年代の終わりごろ,当時所属していたオーケストラで,貸し切りバスで地方へ演奏に出かけたことがある。途中の景色のいいところで休憩したとき,約60人のメンバーの中でかろうじて1人だけカメラを持っていたので記念写真を撮ることができ,快晴の富士山を背景にした写真が今に残っている。演奏のために出かけたので,みなカメラなど持っていなかったのだった。
 もうひとつ今と大きく異なるのは,アナログ時代はフィルムと現像・焼付に金がかかったということである。物価の上昇に逆らってだんだん安くなったけれども,たとえば36枚撮りのフィルムが1本600円,現像が1本350円,サービス判のプリントが15円×36枚,計1490円という具合だった。私は,コンパクト・カメラに続いて一眼レフをデジタルにするまでの約30年間に,フィルムと現像・焼付には総計200万円以上費やしたのではないかと思う。
 今,だれかにシャッターを押してもらうときに,1枚撮った後「もう1枚撮りますね」などと言うのを聞くと,昔はそんなに気軽には言えなかったんだよと思ってしまう。

 スマホのアプリ「プロ野球速報」は,昨年の日本シリーズ最終戦を報じたのち冬眠に入っていたが,2月初めに目覚めてバージョンアップが行われ,今年からオープン戦とWBCの試合もテキスト生中継されるようになった。今夜はそのWBC初戦である。

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