« オペラ関係の訃報――クルト・モル,アルベルト・ゼッダ | Main | 新国立劇場の『ルチア』/開いたチューリップ »

Mar 14, 2017

ブログ記念日/『ビブリア古書堂の事件手帖』最終巻

 このブログをスタートさせたのは,2004年の今日3月14日だった。それからの13年は,その時々に書いてきたとおり,退職,2回の引っ越しなど,自分史上のけっこう大きな出来事と,そして何よりも大震災と原発事故があって,それ以前に比べてかなり変化に富んでいた。
 私が生まれるまでの13年というと,日中戦争から太平洋戦争と敗戦,戦後の復興の始まりまでの年月である。それに続く私が生まれてからの13年というと戦後の復興の主要部分であり,そのすぐ後には(前の)東京オリンピックがやってくる。
 今から13年後には,先日生まれた孫が中学生になっているはずで,やはり短からぬ年月であることをあらためて思わせる。

 第6巻で「次で完結」と示唆されてから2年あまりを経て,三上延「ビブリア古書堂」シリーズ最終巻の『ビブリア古書堂の事件手帖7 栞子さんと果てない舞台』(メディアワークス文庫)が2月下旬に出た。楽しみながらなるべくゆっくり読もうと思ったのだがやはり先を急いでしまい,最後は駅のホームのベンチで読み終えた。
 このシリーズの舞台は,横須賀線の北鎌倉駅のそばにある古書店。主人公たちが歩き回るのは主に鎌倉・藤沢と横浜南部で,横須賀から横須賀線で高校に通っていた私にとってはなじみの場所ばかりである。ヒロインの栞子さんが卒業した女子高のモデルもすぐに思い浮かぶ。
 古書にかかわるミステリーというと,梶山季之『せどり男爵数奇譚』とか,紀田順一郎『古本街の殺人』などが古典的な作品だと思う。そうした中でこの「ビブリア古書堂」シリーズは,ふつうはおじさんの趣味と思われている古書をネタにしながら,若者を主人公にしたミステリーになっているのがおもしろいところ。カバーはおじさんにはちょっと恥ずかしいようなイラスト入りで,読者も若い人が多いらしい。本に親しむ若者が増えるきっかけになってくれるといいのだが。

|

« オペラ関係の訃報――クルト・モル,アルベルト・ゼッダ | Main | 新国立劇場の『ルチア』/開いたチューリップ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23118/65015554

Listed below are links to weblogs that reference ブログ記念日/『ビブリア古書堂の事件手帖』最終巻:

« オペラ関係の訃報――クルト・モル,アルベルト・ゼッダ | Main | 新国立劇場の『ルチア』/開いたチューリップ »