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October 2017

Oct 31, 2017

神保町ニュース 2017秋――スタバ,ドンキ閉店/行列/担々麺2軒

 10月下旬の某日,神保町の錦華通りからマクドナルドの角を曲がって靖国通りに出たら,景色が変わっていた。右手のビルの1階が閉まっていて,ガラスのドアや窓に白いシートが貼ってある。あれ,ここ何があったんだっけと一瞬考えて,そうだスタバだったと気づいた。
 近寄ると,スターバックスコーヒー神保町1丁目店は10月24日をもって「閉店することになりました」という予告の貼り紙がそのまま出ていた。ふだんドトールを愛用している私にとっては,まったく突然だった。
 愛好者のツイッター(→参照)によると,同店は開店15周年を迎えたところだったという。地下鉄3線が集まる神保町駅から200メートルほどで,場所は悪くないと思うし,神保町ならスタバの1軒ぐらいあっていいと思うのだが,なぜ15年もたって撤退なのだろう。ビルの持ち主の事情か,あるいは,もっといい場所が見つかったとか?Aapa307875Aapa307876


 
 
 
 
 もうひとつ,こちらは少し前からネット上でその早さが話題になっていたが,ドン・キホーテ靖国通り神保町店が10月13日限りで閉店した。今年2月の開店だから,わずか8か月の命だった。
 同社広報は「ロケーションなどを勘案し店舗以外での活用がグループ全体として最適だと判断した」としている。つまり,そのロケーション選びが誤りで,ドンキは神保町にはそぐわなかったということだろう。本棚のイラストを壁に描いたりして「同化」を図っていたようではあるけれど。

 いま神保町随一の行列店は,レオマカラズヤ隣に8月22日開店の <蘭州拉麺> 馬子禄(マーズルー) 牛肉面。中国・蘭州の牛肉麺の店の日本第1号店だという。
 いつも店前の歩道上に九段下方向に向かって行列ができているが,今は古本市の露天店舗があるため,レオマカラズヤの裏側に行列の続きができている(正確には,作らされている)。

 10月に入ってから,錦華通りに担々麺の店が2つもできた。
 ひとつは,14日開店の <汁なし担々麺>くにまつ。汁なし専門で,高い椅子と立ち食いのカウンターの店。広島の有名店が進出してきたとのこと。メニューは普通のと激辛KUNIMAXの2種に,温泉卵,ミニライスとシンプル。「洗うのをサボって」紙のカップで出される。
 もうひとつは,そこからほんの30メートルほどのところに16日開店の <四川担々麺> 簫記。つい先ごろまでトッポギの店があった場所である。メニューは白ごま,黒ごま,麻辣(この順に辛くなる)と,汁なし。

 いま,神保町古本まつりが開催されている。11月5日まで。Aapa307880_2


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Oct 24, 2017

綺羅星と間髪

 大部分の国語辞典に「綺羅星(きらぼし)」という見出し語がある。「綺羅星のごとく」というフレーズでのみ使われる言葉だが,元来「綺羅,星(ほし)のごとく」であり,「綺羅星」というものがあるわけではない,ということを,私の場合,大人になってだいぶたってから知った。

 「間髪」の場合も,しばしば「かんぱつ」と発音されるが,元は「間(かん),髪(はつ)を入れず」であり,「間髪」というものがあるわけではない。すなわち,「綺羅星」と事情は同様だと思うのだが,なぜか「間髪」を見出し語にしている辞典はごく少ない。
 この意味の「髪」を使った熟語に「一髪」がある。これはもちろん辞典に載っているが,この語の「使い道」はふつうには「間一髪」と「危機一髪」ぐらいしかない。
 「危機一髪」で思い出すのは,映画『From Russia with Love』の1964年公開時の邦題『007危機一発』である。いわばダジャレによる造語なのだが,当時「子供が間違って覚えてしまう」などと激しい非難を浴びた。(1972年の再公開時には,原題に沿って『007 ロシアより愛をこめて』になった。)

 「一衣帯水」は「いちい たいすい」のように発音されることも多いが,正しくは「衣帯」が「帯」の意味の熟語なので,区切るとすれば「いち・いたい/すい」であり,「ひとつの『衣帯』の(ように幅の狭い)水」の意味だという。これも私は若いころは知らなかった。

 「折り紙付き」の「折り紙」は,多くの国語辞典には,古くは「おりかみ」だったという注がある。しかし,「おりかみ」を見出し語にしている辞典はごくわずかである。パソコンで試しに「おりかみつき」と打ってみたら,ATOK君は「折り噛みつき」と変換した。

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Oct 20, 2017

3拍子に変身

 三菱東京UFJ銀行の支店内のATMコーナーで,あまり音のよくないスピーカーから軽やかなワルツ風の曲が聞こえてきた。3/4拍子で階名で書くと以下のような具合:
 ソーー|ーファミ|レーー|ーミレ|ドーー|ーレミ|/ソー/ラ|/ソーー(中略)
 レ・8レレ|レドレ|ミーファ|ソーー|レーミ|ファーー|ミーレ|ドーー
   ◇カタカナと「ー」(長音)は1字が4分音符1つ分
      (「ファ」も1字扱い)
   ◇「/ソ」は(ドより)下のソ
   ◇「|」は小節線
   ◇「レ・」は付点4分音符のレ
   ◇「8レ」は8分音符のレ
 よく知っている曲なのに,曲名が出てこない。やはり,年のせいか。でも,ワルツの途中を聞いて曲名を答えるのはけっこう難しいんだよな。しかも,聞こえてくるのは上記の部分ばかりでイントロ部分などはない。
 銀行を出てしばらくして,ようやく気づいた。ワルツではない。シューベルトの「軍隊行進曲」の1曲目(ニ長調)を3拍子にしたものだった。この編曲,いくつかの支店で流れていたから,銀行がオリジナルで制作したものかもしれない。元がシューベルトだし,ウィンナ・ワルツより古風なしゃれたワルツに仕立てることもできそうだ。

 4拍子・2拍子から3拍子への編曲というと,唯一思いつくのは,パチンコ屋などの閉店のときの「蛍の光」である。ジンタの伝統によるのか,あれは昔から3拍子だ。
 逆に3拍子から2拍子系への編曲で有名なのは,バッハ『アンナ・マグダレーナの音楽帖』の中の「メヌエット ト長調」を原曲とする「A Lover's Concerto」である。(ただし,この曲は今ではバッハの曲ではないとされている。)[他の例は →参照

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Oct 12, 2017

衆議院解散 1980と2017

 首相の思いつきによる「思いつき解散」によって衆議院議員選挙が公示され,選挙戦が始まった。今回の衆議院解散はかなり突然だったにもかかわらず,28日の解散から5日後には近所に選挙ポスターの掲示板が立派にできていた。――うーん,日本人は真面目だ。
 衆議院議員の任期は4年だが,たいていはそれ前に解散がある。前回の選挙からもう2年半以上たっていたから,関係者は少しずつ準備をしていたのだろうが,全国規模で誤りなく整えるのは容易ではないだろう。しかも今回は選挙区の区割りの変更があったし。

 私が選挙権を得て以来,今回は18回目の総選挙になるらしい。その中で,あまりの突然の解散にもっとも驚いたのは,1980年5月の通称「ハプニング解散」である。
 当時私は一人暮らしでテレビを持っていなくて,解散のニュースを知らないまま寝た。翌朝は土曜日だった。寝ぼけまなこで新聞を広げたところ(今の多くの若者と違って新聞は取っていた),「大平内閣不信任案可決」「衆院解散へ」という大見出しが踊っていて目が覚めた。
 不動の自民党政権の時代で,不信任案が提出され否決されるのは儀式のようなものだった。しかしこのときは,自民党内の反主流派の多くが採決を欠席したために,通るはずのない内閣不信任案が可決されたのである。大平首相は,当然総辞職はしないで衆議院を解散,予定されていた参議院選挙と初めての同日選挙になった。

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 うかつにも先週初めて気づいたのだが,東急東横線の日吉駅の駅メロは「若き血」だった。なるほど。

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Oct 08, 2017

居酒屋の会話帖

 居酒屋での知人Nさんが,喉の手術をして話すのが難しくなり,「会話帖」を使っている。ホワイトボード薄くしたようなつるつるの厚紙を綴じたノートで,Nさんが話したい内容を書いて相手に示すと,耳は問題ないので,相手は声で応える。だから,正確には「発話帖」で,Nさんは用が済むとどんどん消してしまう。しゃべるのと同じ感覚である。
 Nさんとよく連れ立ってやってくるKさんは,ときどきつられて自分も会話帖に書き込んで,「あ,オレは書く必要ないんだよな」と言って自分で苦笑したりする。
 当然思い出したのはベートーヴェンの会話帖。もしこれがNさんのようなノートだったら後世に残らなかった。しかし,よく考えると,ベートーヴェンの場合は耳が聞こえないのだから,会話帖に書くのは主にベートーヴェン以外の人である。こちらは「受話帖」というべきか。

 昔,職場の先輩で,だれかの訃報をきくと必ず「季節の変わり目だからね」とか「この気候じゃね」という人がいた。こういう感覚も,季節の移りゆきへの敏感さの表れかもしれないと思うようになったのは,だいぶ後になってからである。日本の季節は,真夏・真冬の一時期を除いては,「いつも変わり目」とも言える。
 ここ数日,急に涼しくなったり,また暑い日が戻ってきたりしている。そういえば昔の学校では6月1日と10月1日が「衣替え」の日で,この日に一斉に制服を夏服または冬服にしていた。6月1日には女子高生のブラウスがまぶしかった。今は機械的に一律にとはしない学校も多いようだ。

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 郷里・横須賀にちなむ田中宏巳『横須賀鎮守府』(有隣新書)という本を読んだ。さすがというべきか,発行日は5月27日,つまり昔の海軍記念日になっていた。
 ちなみに,横須賀鎮守府の略称・愛称は「ヨコチン」だったという。
 立川談四楼のシリーズ(→参照)第3弾『もっとハゲしく 声に出して笑える日本語』(光文社知恵の森文庫)が出た。2009年の1冊目・2冊目以来である。

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