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Oct 24, 2017

綺羅星と間髪

 大部分の国語辞典に「綺羅星(きらぼし)」という見出し語がある。「綺羅星のごとく」というフレーズでのみ使われる言葉だが,元来「綺羅,星(ほし)のごとく」であり,「綺羅星」というものがあるわけではない,ということを,私の場合,大人になってだいぶたってから知った。

 「間髪」の場合も,しばしば「かんぱつ」と発音されるが,元は「間(かん),髪(はつ)を入れず」であり,「間髪」というものがあるわけではない。すなわち,「綺羅星」と事情は同様だと思うのだが,なぜか「間髪」を見出し語にしている辞典はごく少ない。
 この意味の「髪」を使った熟語に「一髪」がある。これはもちろん辞典に載っているが,この語の「使い道」はふつうには「間一髪」と「危機一髪」ぐらいしかない。
 「危機一髪」で思い出すのは,映画『From Russia with Love』の1964年公開時の邦題『007危機一発』である。いわばダジャレによる造語なのだが,当時「子供が間違って覚えてしまう」などと激しい非難を浴びた。(1972年の再公開時には,原題に沿って『007 ロシアより愛をこめて』になった。)

 「一衣帯水」は「いちい たいすい」のように発音されることも多いが,正しくは「衣帯」が「帯」の意味の熟語なので,区切るとすれば「いち・いたい/すい」であり,「ひとつの『衣帯』の(ように幅の狭い)水」の意味だという。これも私は若いころは知らなかった。

 「折り紙付き」の「折り紙」は,多くの国語辞典には,古くは「おりかみ」だったという注がある。しかし,「おりかみ」を見出し語にしている辞典はごくわずかである。パソコンで試しに「おりかみつき」と打ってみたら,ATOK君は「折り噛みつき」と変換した。

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