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Dec 08, 2017

新国立劇場20周年のシーズン

 新国立劇場が今年10月で開場20周年を迎え,記念のシーズンが進行中である。大ホールでは,開演前および休憩時に,3階左右の客席のいちばん舞台寄りのバルコニーに「新国立劇場 20th Anniversary」のロゴが投影されている。オペラはこれまでに『神々の黄昏』『椿姫』『ばらの騎士』が上演された。
 10月の『神々の黄昏』は,飯森泰次郎/ゲッツ・フリードリヒによるヘルシンキとの提携による「リング」(ニーベルングの指輪)の完結編。最初の『ラインの黄金』は2015年10月,次の『ワルキューレ』は2016年10月で,間が1年あいたが,その次の『ジークフリート』は2017年6月で間は8か月,最後の『神々の黄昏』はそれから4か月で,2年で完結の日を迎えた。私が最初に見た「リング」は同じゲッツ・フリードリヒ演出のベルリン・ドイツオペラ来日公演(1987年)だったから,30年ぶり2回目のフリードリヒ演出となった。
 前の「リング」は,今は細部はほとんど覚えていないが,なにしろ初めてだから衝撃は大きかった。『神々の黄昏』は4部作の最後で,奏でられるモティーフはすべて既知のものなのに,それによって編まれるドラマの高揚は比類がなく,特に「リング」の中で唯一合唱が登場する第2幕は恐ろしいほどの迫力があった。今回も,暗い照明の中でギービヒ家の軍勢が槍を立てて集合し,その迫力のドラマが再現された。
 11月末からの『椿姫』は2年半前のプレミエ以来2回目。舞台は青が基調で,全体に暗く,パーティーの場面などにも華やかさは乏しい。歌はかなりの水準。
 12月の『ばらの騎士』は2007年6月プレミエ以来4回目のジョナサン・ミラー演出。このうち2回目は2011年4月で,震災後初めてのオペラ上演だった。『椿姫』と対照的に外から光がふりそそぐ明るい舞台で(もちろん第3幕は別),指揮・オーケストラは精妙。歌手はすべて良く,特にゾフィーは透明でしかも味があるすばらしい声だった。(おばさん顔なのがちょっと…。)

 今日12月8日は実は私の誕生日なのだが,一般的にはまずは真珠湾攻撃の日(1941)(ただし米国時間では7日)だろう。次いでジョン・レノン殺害の日(1980),その間に力道山が刺されるという事件(1963)(1週間後に死亡)もあり,あまりいい日ではない。この日生まれたのは,シベリウス,マルティヌー,カミーユ・クローデルなど。

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