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Nov 29, 2018

フェルメール展――8点結集の奇跡

 某平日,「フェルメール展」へ出かけた。今回は,初来日2点(会期後半に入れ替わりでもう1点来る)を含め,フェルメールの現存作品35点のうちなんと8点(入れ替わりがあるので延べ9点)も同時にやってくるという,空前絶後,史上最強の展示である。
 しかし実際には,展示内容以外に,いろいろユニークな点がある展覧会だった。
 まず,会場が西郷さんにほど近い上野の森美術館であること。このところ東京都美術館が多くて,上野の森は15年ぶりだった。
 次に,チケットが日時指定入場制であること。1日に6つの時間枠(1枠が1時間半,朝と夜は1時間)が設けられ,その枠の時間内に入場する。指定されているのは入場の時間枠であって,その枠内ならいつ入場してもいいし,入ってしまえば中で長居をしてもよい。ウェブサイトには「各時間枠の入場開始直後は入場待ち列ができます。時間枠内後半でのご来場をおすすめします。」とあったので1時間半のうちの1時間近く過ぎたころに行ったら,列がやはり少しできていて,5分ぐらい並んだ。
 今回の展示でもうひとつ初めての経験だったのは,イヤホンガイドが無料だったこと。並んだ先で何かに時間がかかっていると思ったら,ほぼ全員に器械と片耳イヤホンを渡しているのだった。普通の展覧会の500円以上するイヤホンガイドに比べると正味の時間が20分と短いが,全体の点数が多くないのでこれでもまあよい。
 イヤホンガイドの隣では,ハガキサイズの小冊子に印刷された出品目録が配られた。1ページに1点ずつ,作者,タイトル,制作年,画材,サイズ,所蔵者等のデータ(英語併記),そしてハヅキルーペがなくても読めるようにかなり大きな字で簡単な解説が書いてある。絵の脇の壁に書いてあるのは作者とタイトルのみなので(壁に直接どうやって印刷したのか不思議),他のデータと解説は小冊子を見ることになる。なるほど,絵の近くが混雑しないようにという策略か。

 で,フェルメール御大の8点は青い壁の一室に集まっていた。フェルメールをいちばん多く所蔵しているのはニューヨークのメトロポリタン美術館の5点,次がアムステルダム美術館の4点だから,8点が一室というのは普通はありえない光景である。
 初来日は「赤い帽子の娘」「ワイングラス」の2点。(「赤い帽子の娘」は,会期後半に別の初来日作品「取り持ち女」と入れ替わる。)このうち,「赤い帽子の娘」はフェルメールの最も小さい作品であり,逆に最も大きいのは,共に来日している「マルタとマリアの家のキリスト」だという。
 混雑していたが,「聖堂」は荘厳な雰囲気に満たされていた。
    [この項 →続く

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