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Sep 09, 2019

京急快特の事故

 9月5日(木)の午後,家族から LINE で「お父さん,京急には乗っていませんよね」という連絡が入った。よくふらふらと用事もないのに電車に乗りに行く私を心配してのことだったが,そのとき私はまだ京急の事故のニュースを知らなくて,何のことだろうと思った。長年京急を見つめてきた者としてはまことにつらい事故のことを知ったのは夕方になってから。
 同日昼前,京急の下り快特が,神奈川新町駅のすぐ先の踏切で立ち往生していたトラックに衝突し,電車は前3両が脱線,トラックの運転士が死亡,電車の乗客・運転士など30人以上がけがをした。京急本線は上大岡・京急川崎間が不通となり,上大岡から横浜までは先に開通したが,横浜・京急川崎間は結局約50時間にわたって不通になった。
 念のために注記するが,快特というのは元は快速特急の略で,京急のいちばん速い列車種別である。停車駅は,品川を出ると京急蒲田,京急川崎,横浜で,この区間は高架の直線部分が多く,東海道線に対抗して最高時速120kmでひた走る。事故があった神奈川新町駅は横浜の3駅手前で,検車区がある運転上の拠点駅だが,快特は通過する。

 京急が長く不通になったのは,2012年9月,追浜・京急田浦間のトンネル入り口で崖崩れがあって特急が土砂に乗り上げた事故以来のこと。このときも先頭の3両が脱線し,金沢八景・逸見間の開通に55時間を要した。このときネット上で「がんばれ京急」という復旧応援のメッセージが飛び交ったことは,鉄道ファンの間で語りぐさになっている。
 今回も,駅に掲示された不通のお知らせに「水を飲んで熱中症予防をして,がんばれ」という付箋が貼られ,その写真が Twitter で出回った。

 京急の車両につき,他社にはあまり例がない特徴として「京急は先頭車を重い電動車(モーターのある車両)にしている」ということがときどき話題になる。これにより,衝突などの際に転覆したり跳ね飛ばされたりする危険が少なくなっているという。
 事故の翌日,ニュース番組に出演した川島令三氏(鉄道アナリスト)もこのことを説明していたが,はたして一般の人に伝わったかどうか。
 なお,京急ファンとその「京急愛」については,それを扱った「専門書」がちゃんとある:佐藤良介著 交通新聞社新書『なぜ京急は愛されるのか――“らしさ”が光る運行,車輌,サービス』(交通新聞社)[電子版もあり]

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