本と雑誌

Aug 12, 2019

残暑の候

 長い梅雨で,真夏の暑さを忘れていたが,やっぱり夏は暑い。来年夏も酷暑は避けられない。

 猛暑だったが,初めて聞く某アマチュア・オーケストラの演奏会に出かけた。
 その開演前のこと,注意事項を告げる女性ナレーターが,携帯電話の電源のことを言ったあと,補聴器のことを言おうとして「盗聴器を」と言ってしまい,さすがに自ら絶句。客席に笑いが起きた。沈黙が4,5秒あったあと,補聴器の件には触れずに次へ進んでいった。
  ――盗聴器が音漏れしたら役に立たない。

 『新体系 高校数学の教科書』上・下(講談社ブルーバックス)をようやく読み終えた。
 4年前に,同じくブルーバックスの「現代人のための高校理科」4部作を読んだ(→参照)ので,こんどは数学をと思ったのだが,数学の内容は予想以上にハードで,字面に目を通しただけという部分が6割ぐらいにも上った。
 今回は電子書籍で読んだのだが,途中で「お客様におすすめの本」として同じ著者による『中学数学の教科書』の宣伝が読書端末に届いた。
  ――素直にこれに従っておいた方がよかったのかもしれない。

 新語ではないが先ごろ覚えた言葉――「携行缶
  ――ATOK君がまず変換して出してきたのは「蛍光管」。

 

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Jul 29, 2019

文学とビールと『トゥーランドット』,そして梅雨明け

 今日7月29日,関東地方がようやく梅雨明けとなった。去年はあきれるほど早く6月29日に梅雨明けを迎えたので,去年よりちょうど1か月遅かったことになる。ずっと激しく降ったわけではないが,ほぼ毎日少しは降っていたという感じだ。
 長雨で,野菜が一時かなり高くなった。特にキュウリは,近くのスーパーのばら売りがふだんは1本38円だが,今月は最高で78円になった。その後下がったが,今も50円台である。

 文京区立森鷗外記念館(最寄り駅は千代田線の千駄木)で,コレクション展「文学とビール――鴎外と味わう麦酒(ビール)の話」を見てきた。ほぼ1部屋のみの展示で,文学(大部分は戦前まで)の中にビールがどのように登場しているかという紹介が主。ビールを描いてもっともウマそうなのは椎名誠だと思うが,そこまでは出てこない。
 付設のカフェでは,オリジナルの「モリキネビール」が飲める。鷗外のふるさと石見の地ビールらしい。
 同展は10月6日まで(8/27 9/24(火)は休館)。9月7日(土)には,『軍服を脱いだ鷗外――青年森林太郎のミュンヘン』という本の著者・美留町義雄氏の講演会があるとのこと。

 新国立劇場の今シーズンの最後の演目,新制作オペラ『トゥーランドット』を7月20日に見た。すでに東京文化会館で3回,新国立劇場で4回,びわ湖ホールで2回の公演が終わり,8月に入って札幌文化芸術劇場で2回上演され,計11回となる。
 指揮は大野和士で,ピットには大野が音楽監督を務めるバルセロナ交響楽団が入っていた。近ごろめずらしい4週間にも及ぶ日本ツアーになる。音は全体として色彩豊かで華やか。歌手は世界水準で粒ぞろいだった。
 で,演出のアレックス・オリエがいろいろな機会に示唆していたのが,作曲が未完のまま終わった最後の部分は「めでたし,めでたし」にはなり得ないということである。まだ公演があるからネタバレは書かないが,それは一瞬のできごとだった。こう来たか,と思う間もなく幕になった。

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Jun 05, 2018

ぴあMOOK『京急電鉄ぴあ』

 発売から2か月もたってしまったが,まだ売っているところもあるようなのでご紹介――3月末に ぴあMOOK『京急電鉄ぴあ』(ぴあ)が出た(→参照)。京浜急行電鉄の創業120周年を記念するもので,これまで鉄道本とはほとんど縁がなかった ぴあ からというのがおもしろい。
 120年の歩みや車輌ガイドなどなど鉄道雑誌風のところもあるが,「旅する京急 京急沿線おでかけガイド」といった部分が充実しているのは少し ぴあ らしい。
 特別付録として京急電車トートバッグがついているので,雑誌としてはちょっとかさばる。トートバッグは赤・青・黄の3色の京急電車のイラスト付き。
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 120年というのは,大師電気鉄道設立の1898年から起算してのことで,開通は翌年1月だった。川崎大師参詣のためという意図の社名だったが,早くも開通の3か月後には京浜電気鉄道と改称した。戦時政策で「大東急」に飲み込まれた時期もあったが,戦後の1948年,50周年の年に京浜急行電鉄となって今日に至っている。
 京急沿線の横須賀に育った私は必然的に京急に興味を持ったが(下記リンク参照),地縁はなくても京急が好きという熱心なファンも多い。その事情を扱った「専門書」として,佐藤良介『なぜ京急は愛されるのか――"らしさ"が光る,車輌,サービス』(交通新聞社新書)も今年出版された。
 
  参照:「京浜急行 四季の私記」

本拠地サイトの「鉄道の章」中の「鉄道紀行文集 車窓伴影」の中の目次からジャンプできます。

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【神保町だより】
 先日開店を保留していた「きたかた食堂」は,翌週5月30日には開店していた。メニューは「新中華そば」と「新名物肉そば」の2本立てのようだが,1時を過ぎても混んでいて,まだ入れていない。

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Dec 24, 2017

今秋以降に読んだ本の中から

 まず,飯間浩明『小説の言葉尻をとらえてみた』(光文社新書)では,国語辞典編纂者が,現代日本語の用例を求めて小説の中の世界に入っていく。対象になるのは,1960年以降生まれの作者による,2004年以降に発表された小説15編。
 新語やいかにも若者言葉といったものも出てくるが,それよりも「さっきの今」「売るほどある」「見物しいの,拝みいの」といったフレーズや「刹那」の副詞用法(単独で「その刹那に」の意味で使う)など,人の目で見ないと採集が難しそうなものがおもしろい。新しい言葉とされるが実は昔からある言い方だったり,方言の断片だったり,その姿は多彩である。先日書いた「綺羅星」のことも出てきた(→参照)。

 読売日本交響楽団編『オーケストラ解体新書』(中央公論新社)は,プロのオーケストラの活動はどのようにして進められていくのかを,事務局が中心になってまとめたもの。指揮者や楽団員の発言はいろいろな形で伝わってくるが,事務局,特に制作部,ライブラリアン,ステージマネージャー,楽器運搬など,裏方のプロ集団の仕事がこれだけまとめて紹介されたのは希有のことだ。

 もうひとつ読売がらみで,読売新聞文化部『唱歌・童謡ものがたり』(岩波現代文庫)は,90年代に読売新聞に連載されたものが,1999年になぜか岩波書店から単行本で出たのが元版である。2013年に岩波現代文庫になってからも版を重ねているロングセラー。
 連載は大部分20年以上前なので,取材を受けている人々(おもに作詞者・作曲者)には今は故人となっているであろう人も多く,貴重な証言ばかりである。それぞれの歌に物語があり,それぞれ目頭が熱くなる。先日書いた「真白き富士の根」もとりあげられている(→参照)。

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 少し前にNHKのTVで,阿久悠を回顧するコンサートに岩崎宏美が出て「思秋期」を歌っていた。だいぶ顔がふっくらして,かわいいおばさまになっていた。

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Oct 08, 2017

居酒屋の会話帖

 居酒屋での知人Nさんが,喉の手術をして話すのが難しくなり,「会話帖」を使っている。ホワイトボード薄くしたようなつるつるの厚紙を綴じたノートで,Nさんが話したい内容を書いて相手に示すと,耳は問題ないので,相手は声で応える。だから,正確には「発話帖」で,Nさんは用が済むとどんどん消してしまう。しゃべるのと同じ感覚である。
 Nさんとよく連れ立ってやってくるKさんは,ときどきつられて自分も会話帖に書き込んで,「あ,オレは書く必要ないんだよな」と言って自分で苦笑したりする。
 当然思い出したのはベートーヴェンの会話帖。もしこれがNさんのようなノートだったら後世に残らなかった。しかし,よく考えると,ベートーヴェンの場合は耳が聞こえないのだから,会話帖に書くのは主にベートーヴェン以外の人である。こちらは「受話帖」というべきか。

 昔,職場の先輩で,だれかの訃報をきくと必ず「季節の変わり目だからね」とか「この気候じゃね」という人がいた。こういう感覚も,季節の移りゆきへの敏感さの表れかもしれないと思うようになったのは,だいぶ後になってからである。日本の季節は,真夏・真冬の一時期を除いては,「いつも変わり目」とも言える。
 ここ数日,急に涼しくなったり,また暑い日が戻ってきたりしている。そういえば昔の学校では6月1日と10月1日が「衣替え」の日で,この日に一斉に制服を夏服または冬服にしていた。6月1日には女子高生のブラウスがまぶしかった。今は機械的に一律にとはしない学校も多いようだ。

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 郷里・横須賀にちなむ田中宏巳『横須賀鎮守府』(有隣新書)という本を読んだ。さすがというべきか,発行日は5月27日,つまり昔の海軍記念日になっていた。
 ちなみに,横須賀鎮守府の略称・愛称は「ヨコチン」だったという。
 立川談四楼のシリーズ(→参照)第3弾『もっとハゲしく 声に出して笑える日本語』(光文社知恵の森文庫)が出た。2009年の1冊目・2冊目以来である。

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Sep 06, 2017

岩波文庫の新しい源氏物語/京浜急行特集の臨時増刊

 書店を歩く時間が昔より減っていて8月になってから気づいたのだが,岩波文庫の新しい『源氏物語』の第1冊が7月に出た。原文が右ページ,注が左ページの対注式で,内容は『新日本古典文学大系』を基にしている。第1冊は「末摘花」(54帖のうちの6帖目)までが収録されていて,全9冊の予定だという。ということは、第1冊だけ読んでも「須磨源氏」の半分にしかなれない。
 高校生のとき,精一杯の背伸びをして,岩波の古い方の古典大系の『源氏物語』の第1巻(全5巻のうち)を,学校の図書館から借りて読んだ。もちろん,大ざっぱにさえわかったとはいえなかったが,なんだかすごい世界があるんだなと思った。確か「須磨」まで入っていたと思うので,一応「須磨源氏」の仲間入りをしたことになる。
 その後,与謝野晶子による現代語訳で全帖を読んだ。敬語を大胆に省略したり,登場人物の呼び名を原文にないものにしていたりしていて(実際には一貫した呼び名がないとわからなくなってしまう),原文の面影があまりないことは素人にもわかったが,ともかく物語として読み通した。その中で,物語というより小説としておもしろかったのは宇治十帖だった。
 新しい文庫本で読んでみたいが,本を置くスペースがますます窮屈になっていて(かといってこの手のものは電子書籍で読む気はしない),しかもほかに未読の本の山がある現状では,さてどうしたものか。

 同じく8月になってから気づいたのは『鉄道ピクトリアル』の8月臨時増刊号「【特集】京浜急行電鉄」である。
 『鉄道ピクトリアル』は,ほぼ毎年,大手私鉄1社を特集した臨時増刊号を出しているが,今年は京浜急行に順番が回ってきた。これまでの京急の増刊号は,私の知る限りでは,1970年10月,1980年9月,1988年9月,1998年7月の4回あり,今回は19年ぶりになる。1970年のは全94ページ,うちカラーは巻頭1ページだったが,今回は316ページ,カラーは64ページにもなった。
 この19年では,京急蒲田駅の高架化がいちばん大きな出来事だった。次の10年は大師線の地下化が大きなトピックスになるだろう。

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Mar 14, 2017

ブログ記念日/『ビブリア古書堂の事件手帖』最終巻

 このブログをスタートさせたのは,2004年の今日3月14日だった。それからの13年は,その時々に書いてきたとおり,退職,2回の引っ越しなど,自分史上のけっこう大きな出来事と,そして何よりも大震災と原発事故があって,それ以前に比べてかなり変化に富んでいた。
 私が生まれるまでの13年というと,日中戦争から太平洋戦争と敗戦,戦後の復興の始まりまでの年月である。それに続く私が生まれてからの13年というと戦後の復興の主要部分であり,そのすぐ後には(前の)東京オリンピックがやってくる。
 今から13年後には,先日生まれた孫が中学生になっているはずで,やはり短からぬ年月であることをあらためて思わせる。

 第6巻で「次で完結」と示唆されてから2年あまりを経て,三上延「ビブリア古書堂」シリーズ最終巻の『ビブリア古書堂の事件手帖7 栞子さんと果てない舞台』(メディアワークス文庫)が2月下旬に出た。楽しみながらなるべくゆっくり読もうと思ったのだがやはり先を急いでしまい,最後は駅のホームのベンチで読み終えた。
 このシリーズの舞台は,横須賀線の北鎌倉駅のそばにある古書店。主人公たちが歩き回るのは主に鎌倉・藤沢と横浜南部で,横須賀から横須賀線で高校に通っていた私にとってはなじみの場所ばかりである。ヒロインの栞子さんが卒業した女子高のモデルもすぐに思い浮かぶ。
 古書にかかわるミステリーというと,梶山季之『せどり男爵数奇譚』とか,紀田順一郎『古本街の殺人』などが古典的な作品だと思う。そうした中でこの「ビブリア古書堂」シリーズは,ふつうはおじさんの趣味と思われている古書をネタにしながら,若者を主人公にしたミステリーになっているのがおもしろいところ。カバーはおじさんにはちょっと恥ずかしいようなイラスト入りで,読者も若い人が多いらしい。本に親しむ若者が増えるきっかけになってくれるといいのだが。

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Jan 22, 2017

立川談四楼『声に出して笑える日本語』

 2009年発売なのに去年秋まで知らなかったのが,立川談四楼『声に出して笑える日本語』とその続編『もっと声に出して笑える日本語』(ともに光文社知恵の森文庫)。続編は文庫オリジナルだが,正編は2002年に単行本で出たものなので,もう15年近く前の本だ。主にテレビでの言い間違いなどを集めたもので,糸井重里他による『金の言いまつがい』『銀の言いまつがい』と趣旨は似ているが,こちらは,落語界の楽屋話なども織り交ぜてなかなか読ませるエッセイになっている。ぬかりなく,冗語(→参照)も扱われている。
 こういう本は,内容を紹介するとネタバレになってしまうので,Amazonに書いてある例(帯に書かれているものと同じ)を書いておく。
  悲惨な事件を伝えた女性キャスターがまとめのコメント。
  「ご遺族は今、悲しみの<ズンドコ>に沈んでいます...」

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 もう10回以上準優勝していた大関・稀勢の里が,ようやく初優勝を決めた。去年は後輩大関の琴奨菊,豪栄道が優勝したのに,一人取り残されていた。

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Sep 17, 2015

高校理科4部作

 講談社ブルーバックスの「現代人のための高校理科」4部作を今春から読んでいる。最初に『新しい高校物理の教科書』を読み,次いで化学,地学を制覇し,いま最後の生物の巻が進行中である。
 私の高校時代というのはもう50年近く前で,内容は当然大きく変わっているが,その変わり具合は科目によってかなり違う。物理は,ニュートン力学や基本的な原子の構造の部分はもちろん不変だし,ここ10年で量子論や宇宙論の本をだいぶ読んだので(→参照),まったく未知の事項はさほど多くなかったのに対し,地学は,高校時代にまじめにやらなかったせいもあって,すべてが新鮮だった。いま読んでいる生物がこれに次ぎそうである。
 昔の感覚では,物理と化学は原子・分子の構造その他共通の要素がかなりあるが,地学と生物と物理・化学とは,互いにまったく無関係のものだった。地学は,岩石やマグマなど生物のいない世界の話だと思っていた。しかし,こんど読んだ地学の教科書には,生物に関わる記述がかなりある。それによれば,地球というのは単に生物のすむ場所ということではなく,いまの地球の構造ができあがる上で,生物というものが大きな役割を果たしているのだった。
 中でも重要なのは,海や大気に含まれる酸素をバクテリアの一種が光合成によって作り出したことである。さらに,岩石は長年かかって地中と地表の間を「循環」するのだが,その際にごく小さな生物の死骸が海底に積もり,その成分が変成岩を作ることが,この壮大な輪廻の重要な要素になっているという。
 生物の巻が終わったら,もう一度地学の巻を読んでみたい。

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 この夏覚えたことば: 「お盆玉」

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Jan 27, 2015

新国立劇場 2015/2016シーズンオペラ演目説明会

 新国立劇場の次のシーズンの演目が1月16日に発表された。驚いたのは新しい『指輪』が始まること。10月の『ラインの黄金』でこのシーズンが開幕する。「新しい」といっても演出はゲッツ・フリードリヒで,ヘルシンキからのレンタルの舞台。ということは、フリードリヒはなにしろ2000年に亡くなっているから、90年代の制作である。後で調べたところ、ヘルシンキではその後も何度も上演されているようだ。
 フリードリヒの『指輪』といえば,初めてのチクルス上演だったベルリン・ドイツオペラの来日公演(1987)の「トンネル・リング」がフリードリヒだった。あのとき私は,仕事上の(結果的には仕事人生最大の)行事で出張することになって,『ラインの黄金』だけ見られなかった。最初の指輪は一端は欠けていたのだった。

 『指輪』があるというので興味がわいて,日曜日の夕方,新国立劇場の「2015/2016シーズンオペラ演目説明会」に出かけた。説明するのは芸術監督の飯森泰次郎氏で,『さまよえるオランダ人』の指揮を終えてわずか30分後だったが,元気に登場した。
 『ラインの黄金』のローゲはなんとヘルデン・テノールのステファン・グールド。もったいない話だなと思ったら,さすがにこれで終わるわけはなく,ジークムントおよび後半2曲のジークフリートも歌って,「全曲制覇」の予定だという。
 注目のその後の上演予定だが、2016年秋『ワルキューレ』、2017年初夏『ジークフリート』、2017年秋『神々の黄昏』だとのこと。飯森氏は「私の(芸術監督としての)任期中にということで、少し無理をして後ろのほうを詰めました」と言っていた。
 他の新制作は『イェヌーファ』『ウェルテル』。

 新国立劇場を支える重要メンバーの一人,合唱指揮者の三澤洋史氏の著書『オペラ座のお仕事――世界最高の舞台をつくる』(早川書房)を読んだ。いろいろな意味でめちゃくちゃおもしろかった。

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