首相と音楽――ABE
BACH のように,ローマ字綴りがドイツ音名に使う文字からなる苗字というのがある。要するに A~H の文字のみを使うということなのだが,日本人では非常に少ない。
このたび初めて私(および団塊の世代)より若い総理大臣となった安倍氏は,その少ない例のひとつである。歴代総理大臣では,戦前の同じ読みの阿部さんという人に次いで2人目である。惜しかった(?)のは羽田さんで,ハダという読みなら「合格」だったのだが。(S に Es をあてはめるというやり方もあるが,総理大臣では該当者は増えない。)
バッハは,遺作の「フーガの技法」の中の未完に終わった1曲で,最後に自分の名の B-A-C-H という音で始まる主題を既出の主題と組み合わせて,壮大な3重フーガとする計画をしていたという。
それで思ったのだが,半音上がって減5度下がる(または増4度上がる)A-B-E という音の並びは,なかなか思わせぶりだ。少なくとも,B-A-B-A とか E-B-E よりも音楽のネタになる。
その都度書いたように,前任の小泉首相とは,オペラで4回(注↓)出会った。退任が残念だとはまったく思わないが,オペラ好きであることと,同郷だということで,私としては他の政治家とは違う関心があった。退任して,これからはもっと顔を合わせるかもしれない。
[注]1) 05/6 サンカルロ『ルイーザ・ミラー』
2) 05/10 バイエルン州立『タンホイザー』
3) 06/4 ホール・オペラ『トゥーランドット』
4) 06/6 ボローニャ『アンドレア・シェニエ』


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