パヴァロッティ 6月8日
台風接近で少し早く帰る途中,駅で見た夕刊紙の見出しに「パヴァロッティ死去」という見出しが躍っていた。あわてて家人にケータイメールを送ろうとして,「ぱう」と打ったとたんに「パヴァロッティ」という候補が出たのには驚いた。
パヴァロッティを生で聞いたのは2回,いずれもメトの日本公演で,93年6月8日のネモリーノと,そのちょうど4年後97年の同日のカヴァラドッシ。57歳と61歳だったことになる。
ひたすら声の魅力だけで聞かせるこの大テノールのオペラを,前者は東京文化会館で,後者はNHKホールだが最前列で聞けたことは,幸せな体験だったというほかはない。昔の「テノールバカ」とは違うのだろうが,姿も演技もどうでもいいと思わせる圧倒的な声という点で,唯一無二の存在だった。


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