ホルスト・シュタイン氏の死去
7月29日の夕刊に,名指揮者ホルスト・シュタイン氏の訃報が載った。享年80歳。
N響で数々の名演を聞いたのだが,手元にオペラ以外の演奏会の記録がある86年以降では,95年2月の『オランダ人』全曲,98年2月の『パルシファル』第3幕しかない。とすると,たくさん聞いたのは,初来日の1973年から85年までの間ということになる。
一時は毎年2月ごろにやってきたように思う。1973年当時はN響の定期会員だったが,その後定期会員をやめてからも,シュタイン指揮のときには当日券でしばしば出かけた。どっしりした低音に支えられた響きが3階席まで届いた。
ワグナー名曲集が何度かあり,その中の『オランダ人』の水夫の合唱の途中の踊りのところで,左に右に足を踏み出して「踊っ」ていた姿を思い出す。
指揮者とは関係ないが,上記95年の『オランダ人』のときは,第3トロンボーン奏者が開演直前に倒れ,急遽チューバの多戸さんがトロンボーンの譜面も並べて代役をつとめた。たくさん演奏会に通っているが,こうした形での管楽器奏者の欠場はこれが唯一の経験である。
オペラの指揮に接したのは,1980年のウィーン国立の来日公演『サロメ』1回である。80年代後半以降,もし体調が良かったら,もっとシュタイン指揮のオペラを見ることができたのだろうに,と思う。


Comments
プライのベックメッサーとならんで忘れられません。
実演で聴いたのはN響が京都遠征したときの。。。。
あれは、ベートーヴェンのピアコン5番だったか、
チャイコの5番だったか。う〜ん、感動したことと、
あのオデコさんはよく覚えてるんだけど。
Posted by: リンデ | Aug 04, 2008 07:17 AM