双頭の鷲の旗の下に
中学の吹奏楽で初めて演奏したマーチは「双頭の鷲の旗の下に」だった。「双頭の鷲」がハプスブルク家の紋章であることはレコードの曲目解説で知ったが,もちろんハプスブルク家が何かは知らなかった。
作曲者はフランツ・ヨーゼフ・ヴァグナーというオーストリアの軍楽隊長。調べたところ,マーラーとほぼ同時代を生きた人で,このマーチの発表は1893年,その名もフランツ・ヨーゼフ1世の治世である。
このマーチは,イントロが16小節もあるのがユニークな点である。ほかにこれと同じぐらいのイントロを持つマーチは「ロレーヌ行進曲」(ガンヌ)ぐらいか。
質実剛健という感じのタイケの「旧友」などに比べると,流麗で優雅さもあることは,中学生にも感じられた。


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