『スイングジャーナル』が休刊
『スイングジャーナル』誌が7月号(6月発売)を最後に休刊するというニュースに驚いた。ジャズ界におけるこの雑誌の存在感は,クラシック界における『音楽の友』と『レコード芸術』を併せたよりもだいぶ大きく,同誌の「ジャズ・ディスク大賞」に何が選ばれるかは,米国のジャズ界からも注目されていた。
私は父親の影響でジャズを子守歌にしていた。高校時代以降,クラシックほど能動的ではなく,LPを自分で買うということはほとんどなかったが,ディキシーランド・ジャズから,スイング,「モダンジャズ」という名の古典ジャズまでのジャズのレコードにはある程度親しんでいた。
その後,ジャズは意識としては「旧友」であるとはいえ,実際上遠ざかってしまっていたが,今世紀になって安いCDが大量に出回るようになって,少しずつジャズのCDを買うようになった。名盤として知られていたが昔は買えなかったアルバムが,1000円もしなかったりする。
しかしこの間に,レコード店のジャズの売り場はどんどん小さくなって,町のレコード屋では,ジャズはクラシックよりさらに小さな存在になってしまった。そんな状態だったし,雑誌というものをめぐる状況も大きく変わってきた中で,冷静に考えると『スイングジャーナル』の休刊も必然的なことなのだろうという気はするのだが,それにしても――寂しさがつのる。


Comments