シェーンベルク編のブラームス「ピアノ四重奏曲」
1月某日,読響定期でシェーンベルク編曲のブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」が演奏された。一度生で聞いてみたいと思っていた曲なので一応脳内注目リストに入れたのだが,メモもしていなくてずっと忘れていた。それがたまたま,ある日の昼過ぎに天啓のようにひらめいて読響のサイトを見たら,なんとその日がその演奏会の当日だった。
読響の定期演奏会のプログラムは他のシリーズでもう一度演奏されることも多いが,この日のプログラムはこの1回限りだった。指揮は読響初登場の準メルクル,他の曲はウェーベルンのパッサカリアと,シューマンのピアノ協奏曲。
ブラームス=シェーンベルクは,期待通り見もの・聞きものだった。シェーンベルクはヨハン・シュトラウスのワルツの室内楽版など,けっこういろいろな編曲をしているが,この曲は約40分の大曲を通常の編成のオーケストラで演奏するという真っ向勝負である。原曲で弦楽器のかっこいいところは編曲でも同じ楽器を起用している部分が多いが,ピアノの譜面は当然いろいろな楽器が分担しての再現となる。特に木管があの手この手で活躍する,ということはかなり酷使されているということである。
特に第1楽章はブラームスの交響曲のような響きが随所に聞かれる。一方,ジプシー音楽風の終楽章はハンガリー舞曲をさらに激しくしたような音楽で,3小節のフレーズを重ねてたたみかける。シロフォンが印象的。割とクールだと思っていた準サンも燃えて,会場は大いに沸いた。
その後,よく考えたら原曲のCDを持っていなかったことに気づいて,11枚組のブラームス室内楽全集を買った。昔のドイツ・グラモフォンの名盤のセットである。ピアノ五重奏,クラリネット五重奏,弦楽六重奏などは昔はけっこうよく聞いたが,ピアノ・トリオや弦楽四重奏,五重奏はあまりよく知らない。これからの楽しみだ。
さらにその後,シェーンベルク編曲のスコアが全音楽譜から出ていることを知った。近くアマゾンでポチッとしてしまうことだろう。


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