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Mar 20, 2023

ベルリオーズ『レクイエム』

 3月18日(土)午後,同居人が合唱のメンバーとして出演するベルリオーズ『レクイエム』の演奏会に出かけた。区で毎年募集する合唱団とアンドレア・バッティストーニ指揮東京フィルハーモニー交響楽団で2017年から続けてきたシリーズで,2021年,2022年は中止だったので,3年ぶりの開催である。このところずっと暖かかったのに,この日だけ寒く,冷たい雨が会場入口のモクレンを濡らしていた。
 この曲の合唱は,ソプラノ,テナー,バスが各2部で,女声がソプラノのみというのがまず変わっている。全曲85分ほどで,舞台上に簡単な椅子はあったが,開演前に短時間座っただけで,その後はずっと立ちっぱなし。歌う時間が長く,実際問題,座っているひまがないのだが,平均年齢が高い合唱団なので,たいへんそう。1曲まるごとアカペラという曲もあった。ソロはテノール1人,1曲のみ。
 そして,この曲の見どころは,バンダ4組,ティンパニ16個を含む大編成のオーケストラ。バンダはステージ左右の張り出し部分に各1組,合唱の後ろの最上段に2組,計19人(トランペット,トロンボーン,テューバ)が配置されていた。スコアでの指定は38人なので,2人ずつユニゾンなのを1人ずつにしてちょうど半分にしたということだろうか。(ステージ上の金管楽器はずっとホルンのみだったが,終わり3分の1ぐらいでトランペット2名とテューバ1名が加わった。)
 ティンパニは,事前の宣伝資料にもあった通り,舞台には確かに8対16台並んでいたが,奏者は結局10人登場し,「ディエス・イレ」と最後の方の1曲で全員が同時に演奏する場面があった。4台が同時にトレモロで(つまりそれぞれ両手で)演奏するので,4台で4人が必要なのだった。すなわち,「幻想交響曲」の雷鳴の場面と同じ仕組みである。
 この曲,生で聞くのは初めてで,大合唱と大オーケストラの壮麗な音楽を大いに楽しんだが,静かで美しい部分ももちろんたくさんあって,34歳のベルリオーズの気力充実ぶりがうかがえる。

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