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October 2024

Oct 31, 2024

続・十月下旬日乗

◇26日 詐欺電話
 NTTファイナンスを名乗る自動音声電話が来た。いわく,「あなたの電話料金が未納になっています。このまま支払いがなければ法的措置に移行することになります。オペレーターと話をしたい場合は1を押してください。」 発信者は国番号 +1(米国・カナダ)で始まる番号だった。
 同じような内容のメールはほぼ毎日来ているが,電話は初めてだった。

◇27日 投票日
 今回も,国民審査については,公報の「これまでに関わった判決」のところを読んでから投票所に向かった。

◇31日 美しき時代
 パナソニック汐留美術館で,「ベル・エポック――美しき時代――パリに集まった芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に」を見た。日本でいうとちょうど明治から大正前半の時代。音楽は,ドビュッシー,サティなど。
 この美術館はシニア割引がある。

◇31日 4勝1敗/3勝2敗
 ドジャース3連勝のあとヤンキースが1勝して迎えたワールド・シリーズ第5戦は,最後はドジャースが,犠牲フライ2本で渋く逆転してチャンピオンになった。大谷翔平は5試合で2安打のみで,ホームラン4本のフリーマンの陰に隠れた。
 日本シリーズは,ソフトバンクが横浜で2勝したあと,DeNAが福岡で3連勝という「敵地シリーズ」になっている。ソフトバンクは26イニング無得点。

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Oct 29, 2024

十月下旬日乗

◇24日 超熟山型
 クマネズミ混入さわぎ(→参照)で店頭から回収されていたPブランドの食パン「超熟山型5枚切り」が販売を再開したというニュースを見てから1か月以上たって,近くのスーパーで売られているのを見つけ,購入した。前よりいろいろ気をつけて生産していると信じつつ,毎朝おいしく食べている。

◇25日 国民審査の広報
 衆議院議員選挙の選挙公報が投票日の2日前になっても届かず,役所の出張所へ取りに行く。ぱっと見たところ,最高裁裁判官国民審査の広報が見当たらなかったので係の人に聞いたところ,「比例区の広報の中に入っています」ということで,これも無事入手。
 以下,19年前にこのブログに書いた記事の再掲だが,高校で政治経済を教わったM先生は,裁判官の国民審査について,「不信任の×印の比率は,いつも名簿の最初の人が少し高く,あとはほとんど差がない。大部分の人がランダムに印をつけているからだ」と説明し,「こんな制度はいらないという意見もある。しかし,万一おかしな裁判官が現れたときのためということと,裁判は別として国民が三権のうちの司法に直接関わることができる唯一の機会であることを考えると,私は残しておく方がいいと思う」という見解を述べた。
 なお,昔とひとつ違うのは,その後裁判員制度が実施され,国民が司法に直接関わる機会になっていること。ただし,裁判員に選ばれるのは有権者の0.01%ぐらい(1年につき)らしい。

◇25日 文化勲章・文化功労者
 文化勲章にチェロの堤剛氏,文化功労者にメゾソプラノの藤村実穂子氏,作曲の近藤譲氏が選ばれた。

◇26日 鏡が必要
 朝日新聞の書評欄に,裏返し(左右反転)の記事が出た。なんだこれはと思ったが,『ふしぎな鏡をさがせ』という本の書評で,評者は横尾忠則,と言われてみれば納得。記事の左上には「この書評は横尾忠則さんによるアート作品です。鏡を使ってご覧ください。」という注が付されていた。

◇26日 東西同日程シリーズ
 大リーグで,ヤンキース対ドジャーズのワールド・シリーズが開幕した。本拠地が3900km離れた東西対決である。
 日本時間でまったく同日程で,DeNA 対ソフトバンクの日本シリーズも開幕した。こちらも東西対決だが,本拠地同士の距離は875kmほど。

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Oct 24, 2024

フランクの交響曲でオーケストラを卒業

 今年9月下旬,ここ9年ほど在籍していたアマチュア・オーケストラの演奏会に出演した。そして,今年中に後期高齢者になる身でもあり,暴奏・逆奏などしないうちにということも考えて,今回をもってオーケストラ出演は最後とすることにした。
 中学1年で「ブラバン」に入ってから高校までアルト・サックスを吹き,大学でオーケストラに入って(いろいろ波乱の末)オーボエを吹き,卒業後,少し中断の期間はあったが,50年以上にわたってずっとオーケストラ活動に参加してきた。長年勤めた会社を退任・退職したのは10年前の11月だったが,自分としては,それ以来の大きな区切りを迎えた。
 前回の演奏会(今年3月)では,中学1年のときに吹いた思い出の曲『軽騎兵』序曲を演奏したが,今回は,これまで一度も演奏する機会がなかったセザール・フランクの交響曲ニ短調の演奏に参加することができた。この曲のオーケストラは,オーボエのほかにコーラングレ(イングリッシュ・ホルン)が,クラリネットのほかにバス・クラリネットがそれぞれ(持ち替えでなく)専任で加わる。フルート,ファゴットは2本ずつなので,いわば 2.5管編成ということになり,この2つの楽器が独特のサウンドを生み出している。
 フランクの交響曲は,正確なデータはないが,プロのオーケストラでもアマチュアでも,演奏の頻度は昔より落ちているような気がする。練習のとき指揮者が「この曲にいちばん似ているのはブルックナーですね」指摘していたが,ブルックナーはますます盛んに演奏されているのに対し,同じくオルガニストのフランクはますます地味な存在になっている。
 そして特筆すべきことは,今回も,某繁華街の居酒屋Fでの知り合いが少なくとも4人,駆けつけてくれたこと(→参照)。

 ドジャースは,18日と21日にメッツに勝って,ナリーグ優勝を決めた。大谷翔平は18日にホームラン(ポストシーズン3本目),19日,21日に各2安打。26日にはいよいよヤンキースとのワールド・シリーズが始まる。

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Oct 18, 2024

50年前の平和賞――ロンドンで聞いた訃報

 10月11日,今年のノーベル平和賞を「被団協」に授賞するという発表があった。日本人の平和賞は,ちょうど50年前,1974年の佐藤栄作元首相以来である。
 佐藤元首相受賞のとき,佐藤氏といえば70年安保のときの首相で,軍拡志向の人だと思っていたので,平和賞と聞いて本当に驚いた。悪い冗談ではないかとも思った。
 佐藤氏の名は,その翌年,別の意味で印象深いものになった。1975年6月に,私は図々しく少し長い休暇を取って,初めて海外へ出かけた。最初に降り立ったロンドンでは,中心部から少し南に寄ったところにある小さなホテルに泊まった。ベッドの枕元にラジオがあり,そのスイッチは OFF,BBC1,BBC2 の3つのモードしかないシンプルなものだった。で,BBC1をつけてみたところニュースをやっていて,初めは何についてのニュースかもわからないニュースが続いたが,しばらくすると Eisaku Sato という言葉が耳に飛び込んできた。どうやら,ノーベル平和賞受賞者のサトウが死去した,と言っているようだった。これも,ノーベル賞受賞者だったからこそ速報されたのだろう。
(このときのロンドンの空港でのことについては →参照

 ところで,「被団協」というのは少しおもしろい略称だ。正式名称は「日本原水爆被害者団体協議会」で,略称を作るとすれば,日本語の文脈ではなるほど「日本」はまず不要ということになるだろうが,「原水爆」が略称から落ちているために肝心な物がなくなるという結果になっている。
 意味からいうといらなそうに見えるのは「団」だが,個人でなく都道府県の団体の協議会という会の成り立ちからしてはずせないということなのだろうか。

 米大リーグ・ドジャースは12日(日本時間)のパドレス戦に買ってリーグ優勝決定シリーズに進出した。こんどの相手はニューヨーク・メッツ,北米の東と西,時差3時間の対決である。大谷翔平は,14日は2安打1打点を挙げたが,15日はノーヒット。東へ移動したあとの17日は3ランを打ち,ポストシーズン2本目,ドジャースは2勝1敗。

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Oct 11, 2024

10月10日――東京オリンピックから60年

 今年の10月10日は,1964年の東京オリンピックの開会式からちょうど60年の日だった。私は当時中学生で,白黒テレビにかじりついて見たオリンピックの印象は鮮烈だから,東京オリンピックといえばまず「前回」の1964年の方である。
 開会式の10月10日は土曜日だった。土曜日は普通は部活(私は吹奏楽)があるが,この日は休止になり,帰宅してテレビを見たのだったのだと思う。当日はどんよりと曇っていたが,開会式が始まるころには奇跡的に青空になり,天がオリンピックを祝福しているとさえ思われた。
 開会式の入場行進は,今と違って堅苦しく整然たるものだったが,なにしろ学校の運動会だって行進曲で入退場していた時代なので,そういうものだと思って見ていた。音楽は,最初と最後が古関祐而「オリンピック・マーチ」で,間に当時の各国のマーチのスタンダード・ナンバーが配されていた。あとで聞いたことだが,すべてがナチスの宣伝となった1936年のベルリン・オリンピックでは,最初から最後までタイケ「旧友」1曲で押し通したとのこと。なお,「オリンピック・マーチ」は,この翌年,自分たちで演奏することになる(参照:→「新しい」行進曲)。
 開会式の行われた10月10日は,1966年から「体育の日」として国民の祝日になった。しかし,2000年から10月の第2月曜日となって「東京オリンピック記念日」という意味はかすかなものになった。その後,2020年からは名称が「スポーツの日」に変更された。

 大谷翔平は,引き続きSDとの地区シリーズに出場,7日はダルビッシュに完璧に抑えられた。チームは敗戦。8日はヒットを1本打ったが,敗戦。10日は適時打で1打点,チームは大勝,2勝2敗となって12日に最終戦を迎える。

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Oct 06, 2024

9月30日から10月1日へ

 9月30日,山藤章二氏が死去したという。享年87歳。けっこう長いこと『週刊朝日』を読んでいたので,最後のページの山藤氏のイラストは親しい存在だった。朝日新聞の訃報には,氏による石破茂新首相の似顔絵(2002年)が添えられていた。

 同じ30日,議会から不信任決議を突きつけられた某県のトンデモ知事が失職した。しかし,責任をとって辞職したわけではなく,出直し選挙が行われるわけで,そこで対立候補が乱立して票を食い合うと,前知事を利するということになりかねない。
 組織の下の者の自死をきっかけに,次々と問題が明らかになったこの件は,ちょうど1年前に起きた同じ兵庫県の某団体の件を思い出させてしまう。こちらもきちんとした再出発はできていない。

 かくて年度前半があわただしく過ぎ去り,翌日は10月1日で,昔風に言えば衣替えの日を迎えた。
 この日,郵便料金の値上げが実施された。定形郵便は84円→110円,はがきは64円→85円となった。前の値上げ(30年前)の後,82円の切手に貼り足すための2円切手などを用意していたのだが,まだだいぶ残っている。
 私の世代だと,子供のころは「はがきは5円,封書は10円」と決まっていた。算数の問題にも郵便料金はよく登場していた。

 大谷翔平は,6日,ポストシーズン初登場。地区シリーズの対SD第1戦で,3ランホームランを打った。




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Oct 01, 2024

ヒラリー・クリントン2008/大谷翔平2024

 2008年,米国の民主党の大統領選挙候補者選びは,バラク・オバマとヒラリー・クリントンの争いになった。接戦の末,候補者指名を受けたのはオバマだった。
 このたびの自民党総裁選挙で,1回目の投票で堂々の1位だった高市早苗氏は,決選投票で石破茂氏に敗れた。そのニュースを見て,思い出したのは上のヒラリーのこと。どちらの場合も,長年政治の世界を担ってきたオジサンたちの保守本能が働いたように見えてしまう。
 なお,ヒラリーの場合は,2016年の選挙では民主党の大統領候補者指名を受け,初の女性大統領候補となった(本選挙ではトランプに惜敗)。

 大谷翔平のレギュラー・シーズン2024が終わった。
 最後の6日間(日本時間9/25-9/30)はパドレス,およびロッキーズとの各3連戦。結局ホームランは 9/28 の54号3ラン1本,盗塁は計4個で,最終的には54-59となった。27日には地区優勝が決まってシャンパンファイト,その後,デコピン,真美子さんとグランドに登場した。
 10月1日にナリーグの試合がすべて終了し,大谷はホームラン54本,打点130はリーグ1位,打率は .310まで上げたが2位,ほかに盗塁,塁打数,長打率などが1位。昨年はアリーグでホームラン1位だったので,両リーグで連続のホームラン王となった。今年は投手としては休みで全試合DHという好条件ではあったが,それにしても期待をはるかに上回る活躍というほかはない。
 ちなみに,ロッキーズとの試合は標高1600メートルのデンヴァーで行われた。ロサンゼルスからは直線距離で1300キロ以上あり,同じ西地区の中だが時差が1時間ある。

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