こんどは訃報:秋山和慶氏
前回,引退の件をこのブログに書いたその日(26日)に秋山和慶氏が肺炎のため死去したというニュースが,知人からスマホに転送されてきた。享年84歳。自分で指揮はできなくても,悠々自適のかたわら,指導にあたるのではないかと勝手に想像していたのだが,あっけない終幕となった。
前回,引退の件をこのブログに書いたその日(26日)に秋山和慶氏が肺炎のため死去したというニュースが,知人からスマホに転送されてきた。享年84歳。自分で指揮はできなくても,悠々自適のかたわら,指導にあたるのではないかと勝手に想像していたのだが,あっけない終幕となった。
長老指揮者の秋山和慶氏(84)が,23日,引退を発表した。今年の元日に自宅で転倒,負傷して入院していたが,今後の指揮活動は困難と判断したという。前から宣言して昨年末引退した井上道義氏とは対照的に,突然の引退となった。
秋山氏の上演に接した機会はそれほど多くはないが,東京交響楽団との『モーゼとアロン』,『サロメ』(いずれも演奏会形式)が印象に残っている。もっと前,たぶん50年近く前に,ヴァイオリンのヘンリク・シェリングとN響のベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲も聞いたように思うが,かすかな記憶だけで確認ができない。
同じく昔々の記憶だが,プロの某ヴァイオリニストが秋山氏を表して,「もっともきれいな指揮をする人」と言っていたのも思い出される。
関係ないけど,同じ日に,中居某も引退を発表した。
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17日は,阪神淡路大震災から30年の日だった。
この震災の件は,このブログにも何度か書いたが,一応いちばんまとまっている記事は:→参照
22日に,長野駅前で無差別殺傷事件があった。死亡した人は,近くのなじみのバーで事件の10分前までいっしょに飲んでいたという。
愛用している「元1000円床屋」チェーンの店に行ったら,2月から50円値上げして1400円にするという予告が出ていた。「前回」は2023年4月で,1200円が1350円になったのだった。
◇Facebook で死亡通知
某日,Facebook に,中学・高校の先輩であるA氏の投稿が出た。あれ,久し振りだなと思いつつ,中身を見ると,
A○○の息子、△△です。
2025年1月X日早朝、父は他界いたしました。
生前中のご厚誼に深く感謝いたします。
という「死亡通知」だった。最初の投稿では葬儀の予定は日付のみ記されていたが,後で時間・場所等が追加された。大学の先生だったので「お友達」が非常に多く,この投稿には200件以上の追悼のコメントが寄せられた。
SNSのアカウントがとりあえずの通知に役立ったわけで,なるほど,こういうやり方もいいのかもしれない。(終活ノートに書いておかなくては。)
翌週,私の郷里・横須賀のカトリック教会で行われた葬儀・告別式に参列した。葬儀ミサは,「主よ,永遠の安息をお与えください(Requiem)」という神父の言葉で始まり,「世の罪を取り除く神の小羊よ(Agnus Dei)」で終わった。
教会には聖水盤があるが,「コロナ対策のため,現在聖水はありません」という貼り紙がしてあり,近くの台には消毒用アルコールが置いてあった。
◇予防接種
昨年10月だったか,地元自治体から,インフルエンザ予防接種と新型コロナワクチン接種の案内が届いた。しばらく忘れていたが,年末になって思い出して案内を見直したところ,インフルエンザの方は1月末までが期限だったので,1月になってから手配して,先日接種を受けた。両者の接種間隔についての制限はなく,同時接種を申し込んだところ,コロナは左腕,インフルは右腕に,2分ぐらいの間隔で接種された。
◇貨物列車
某日,大船から新宿方向へ走る湘南新宿ラインに乗ったところ,途中駅で少しずつ定刻より遅れだした。某駅で7分ほど止まったあと発車すると,車掌氏いわく,「前を行く貨物列車が遅れておりましたため,出発が遅れました」。「前を行く貨物列車」などという言葉を聞くのは久し振り。
◇巳年の大相撲
十両の安青錦(あおにしき)というしこ名を聞くと,失礼ながらアオダイショウとニシキヘビを思い出してしまう。
12日,大相撲初場所が初日を迎えた。初日の取組表を広げたみたところ,懸賞がだいぶ増えていて,これまでより小さく細い文字で表記されている。これを解読してみたところ,目新しい懸賞として「MLB東京東京シリーズ3月開催」「カブス・ドジャース東京ドームに」「プレシーズンは阪神・巨人と対戦」というのが照ノ富士―若隆景戦にかけられていた。スポーツ紙サイトによると,主催者のひとつ,読売新聞社が出したもの。
初場所には2人の大関の綱取りがかかっているのだが,4日目までに琴櫻が3敗してあっけなく脱落した。先場所はあんなに良い内容だったのに,やはり連続で結果を残すというのは至難の業ということか。さらに,2場所全休のあと出場した横綱・照ノ富士は5日目から休場となった。照ノ富士は横綱になってから21場所中13回目の休場だという。
韓国のユン・ソンニョル大統領が内乱容疑で「拘束」された(「逮捕」ではない)。韓国の大統領は,任期を終えたあと逮捕される例がけっこうあるが,職務停止中とはいえ現役の大統領が拘束されるのは初めてのことだ。
そもそも「高位公職者犯罪捜査庁」という官庁があるというのがユニークな点だ。ふだんから大統領などの行動を調べているのだろうか。
日本では,田中角栄が首相を辞任してから7か月後に逮捕された。1976年のことだから,もう50年近く前ということになる。
オペラのテノール歌手,佐野成宏氏の訃報が13日の新聞に出た。10日死去。11月の牧野正人氏よりさらに若い59歳。新国立劇場で,アルフレード,ドン・カルロ,イズマエーレ(ナブッコ)などを聞いた。
11日の朝刊に,2つの訃報が並んでいた。
ひとつは,オペラ演出家のオットー・シェンク氏,94歳。私の「見たオペラ」リスト(→参照:「本拠地」の「オペラの章」)の最初にあるクライバー指揮,バイエルン州立歌劇場の『ばらの騎士』(1974)がオットー・シェンクの演出だった。
以後,シェンクの舞台を見たのは,ウィーン国立が9回(うち現地ウィーンで3回),メトが4回の計13回に及ぶ。舞台装置はいつも写実的で重厚,贅をこらした古典的な舞台とはこういうものかと思わされるのが常だった。
もうひとつは,指揮者の汐澤安彦氏,86歳。もとトロンボーン奏者で,私が学生のころ,吹奏楽,アマチュア・オケなどの指揮で活躍を始めていた。本名は飯吉靖彦で,芸名を使い始めたころ,なんだか安っぽい感じになっちゃったね,と仲間内で噂したりもした。一度,某大学オケのトラ(助っ人メンバー)に行ったときの指揮が飯吉氏だった。
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先日,短時間車を運転して帰ってきたところ,近くの一方通行の道が工事中で入れなくなっていた。警備員に聞いたところ,「行き先は? あ,そのすぐ先ですか。では向こう側から入ってください。係に連絡しときますから。」と言われた。ぐるっと一方通行出口へ回ると,そこの係が「ここから入ってください。今OKです。」というので,一方通行を100メートル近く逆走し,無事に帰宅できた。
いつも南向きにしか走らない道を初めて北向きに走るのは,イケない世界をのぞいているようで,妙な感じだった。
遅ればせながら,あけましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願い申しあげます。
◇12月27日
午前,年賀状を仕上げ,投函。月始めに年賀はがきを買ったとき,郵便局の女性職員に「今どき100枚以上買う人は少ないんでしょうね」と言ったら,「そうなんです」と寂しそうだった。
◇12月28日
食洗機の修理の人が来宅。ドアの具合が悪くなってスイッチが入らなくなったので,4日前にネット経由で修理を依頼したもの。ドアのレバーを交換して修理完了。年内に直ってよかった。
これより前の11月に,洗面所の鏡を照らす電灯のタッチスイッチがおかしくなったことがあったが,このときは1週間ほどで回復した。なんと自然治癒。
◇12月30日
お雑煮に必須の茅乃舎のだしが足りなそうになったので,買いに行く。デパ地下は恐ろしいほどの混雑だった。
夕方,某居酒屋へ「終わり詣で」。
◇12月31日
午後,繁華街のカラオケ店付属の飲食店に,孫たちの3家族とわれわれ老夫婦が大集合。正月に集まったことは何度かあるが,年末に集まったのは初めて。幼児が遊べる設備もあって快適な空間だった。
夜は,テレビでファビオ・ルイージ指揮N響のベートーヴェン「第9」を見る。速いテンポで押し通し,やや落ち着かない。終わって,年越し蕎麦。
◇1月1日
元日の新聞は昔よりは量が少ない。年賀状も一時よりだいぶ少なく,しかも「年賀状は今年限り」という人が4人ほど。
昨日も会ったばかりの孫②⑤の一家が来て,1時過ぎから正月の食事。今回初めて買った中華のおせちセットが美味で好評。ほかに恒例のゆで豚と雑煮。
夜はテレビで,ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの生中継を見る。昨年は能登半島地震があって,この生中継も吹っ飛んだのだった。
◇1月2日
箱根駅伝往路を断続的に見る。
前から年賀状仕舞いをしている人に年賀メールを送る。
夕食は,おせちの残り。昨日は飲まなかったので,初酒。
◇1月3日
箱根駅伝復路を見る。青学が連覇。