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March 2025

Mar 28, 2025

一番乗り/一瞬/60歳差――3月後半日乗

 3月後半は,スポーツ幸う春の日となった。
 18日・19日は大リーグ開幕戦の東京シリーズ,ドジャース対カブス。18日からは春のセンバツ高校野球も始まった。
 20日はサッカー・ワールドカップ,アジア最終予選で,日本はバーレーンを破り,本大会一番乗りを決めた。前回はもうずっとひやひやさせられ,出場が決まったのは本大会の年の3月のことだったから,今回はそれより1年早い。
 9日に始まった大相撲春場所は,23日が千秋楽で,大ノ里が優勝した。新横綱・豊昇龍は途中休場,琴櫻は辛くも勝ち越してカド番脱出。

 東京では,みぞれが降ってからわずか5日後の24日に,桜が開花した。その後はなんと夏日。例年4月には,ちょっと暖かくなるとすぐ半袖になる「脱ぎたガール」が登場するが,今年は早めの登場となった。
 夏日だったある日,道で向こうから歩いてきた女性が,上にはおったものを脱ごうとした(のだと思うが)拍子に,その下の薄いセーターがまくれ上がって,お腹とブラが一瞬丸見えになった。こちらはドキッとしたが,その人はそれほどあわてる様子もなく,そのまま歩きながらセーターのすそを整えていた。

 出身中学・高校の吹奏楽の演奏会があり,その途中に挟まれるOB演奏に今年も参加した。後期高齢者の私は,当然最年長である。70年代の古典的ロック・バンド,ディープ・パープルのメドレーなどを演奏した。アンコールには現役と合同でマーチを演奏したが,中学生との年齢差は60歳以上だった。
 年度末が迫ったある日,孫②と孫③のそれぞれの保育園の卒園式に出かけた。昔々,自分の子供が卒園したとき,歩けずしゃべれない0歳で入った子が,6歳になって立派に将来の夢を語ったりするのに感激したが,30数年を経て今回はその子供たちが親として卒園を迎えた。

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Mar 19, 2025

足元が悪い問題/訃報:いしだあゆみ

 19日朝,外へ出てみたら,みぞれがかなり降っていて靴が滑りそうになった。この日,同居人を車で送る用事があり,まあ凍ることはなさそうだから大丈夫とは思ったが,用心して車を出すのは勘弁してもらった。
 会合の日が雨だった場合,その席で話をする人は,まず最初に「本日は,足元のお悪い中,ご出席いただき…」と言うことが,今でもあるように思う。これは,私の感覚としては,昭和前半期を思わせる表現である。
 私の子供のころ,すなわち昭和30年代前半ぐらいまでは,バスの通るような道以外は未舗装の道がたくさんあり,雨が降るとぬかるみになったので,足元が滑りやすくなるというのは現実的な問題だった。雨の日には大人も子供もよく長靴をはき,ビニールのレインコートを着ていた(→参照)。
 実家の周辺で道路舗装が進んだのは昭和30年前後だった。コンクリート舗装の工事は,道路を半分ずつ塞いで行われ,工事期間中は毎日のように現場を見に行った覚えがある。

 ほぼ同世代の歌手・いしだあゆみの訃報が18日に伝わってきた。11日死去,76歳。私にとっては「ブルー・ライト・ヨコハマ」(中黒(・)が2つ入るのが正式らしい)「あなたならどうする」の歌手だが,俳優としても多くの名作を残した。
 今回初めて知ったのだが,子供のころはフィギュアスケートの選手だったとのこと。
 なお,京浜急行の横浜駅の発車メロディは「ブルー・ライト・ヨコハマ」である。

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Mar 13, 2025

新国立劇場『カルメン』/異例の法要

 3月上旬某日,新国立劇場の『カルメン』を見た。演出家のアレックス・オリエは,2019年の『トゥーランドット』で最初に接した。最後の0.5秒で衝撃が走る舞台だった(→参照)。
 オリエの今回の『カルメン』は2021年7月がプレミエだったのだが,当時はコロナのために,歌手同士が抱擁しないとか,合唱も離れて立つといった制約があり,オリエ自身も来日できないままの隔靴掻痒演出だった。今回は演出家が来日したとのことで,いわば第2のプレミエである。舞台上の場所は東京で,カルメンは来日中のロック・バンドの歌手,ドン・ホセは警備の警官という設定にはさほど無理がなく,もちろん歌詞は元のままなので多少のぎくしゃくはあるが,全体としては自然なものとして楽しんだ。
 歌手はみな立派だった。タイトル・ロールは,サマンサ・ハンキーというボストン出身の長身の美人で,カルメン役のロール・デビューでかつ日本でのオペラ・デビューだとか。ただし,日本で歌うのが初めてというわけではなく,ボストンの児童合唱団の一員として20年前に来たというからおもしろい。

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 3月10日は,東京大空襲から80年の日。ニュースで「慰霊の法要」が行われたと言っていたが,これは冗語と言うべきか迷う。なお,このとき,一瞬「異例の法要」かと思ってしまった。
 やや「異例の法要」のニュースが伝えられたのは,翌11日だった。この日は東日本大震災から14年の日で,鎌倉の鶴岡八幡宮では,宗派をこえて東日本大震災の犠牲者を悼む「追悼復興祈願祭」が行われ,神道・仏教・キリスト教の宗教者が集まったという。震災の翌年から,3つの宗教の会場を持ち回りで行われているとのこと。
 カトリックの司教の「他の宗教で大切にされている施設等は尊重すべきだ」という趣旨のことばを思い出した。

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Mar 05, 2025

春の雪/帝劇最後の日/ミサ通常文

 4月の陽気から一転,3月4日,5日に都内でも雪が少し降った。車のフロントグラスに雪が積もって,円筒状になって横たわっていた。

 2月末で,帝国劇場と新宿アルタが閉館した。共に取り壊し,建て替えになる。
 今までの帝国劇場の開館はは1966年,日生劇場の3年後で,以来,日本のミュージカルの最大の発信地として君臨してきた。私が帝劇で見たのは,『屋根の上のバイオリン弾き』『キスミー・ケイト』『レ・ミゼラブル』など。
 最後の日々は帝劇のミュージカル名曲集のコンサートで,シメは『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」だった。
 以下はまったくの余談で帝劇が悪いわけではないのだが,たぶん森繁の『屋根の上のバイオリン弾き』を見たときのこと,休憩の終わるころになって,あせったおばさまたちが数人「ちょっと失礼」とか言って,男性トイレにどやどやと入ってきたことがあった。

 某日,必要あって「ミサ通常文」をネットで調べようとして,検索窓に「み」と打ったところで出てきた候補は「みのもんた」だった。

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