3月14日はブログ記念日――開設20周年
このブログは,2004年3月14日に開設あいさつの記事を掲出して始まり,本日(2024/03/14),開設20周年を迎えた。細く長くなんとか続けられていることについては,読んでくださっている方々に,あらためてあつく御礼を申しあげる。
これまでに書いた記事は1430本(3月12日現在)で,平均すると約5.1日に1本の割合になる。ここ数年は週刊誌状態のことが多かった割には,けっこうな頻度になっていると自分では感じる。
ブログを始めたきっかけは,「ブログ1週間」(2004/03/22)にあるとおり,クラシック系サイトの雄かつ老舗の「CLASSICA」の一部がブログ化されたことだった。スタートして3本目の記事は,神保町の桜(実はアンズだったのだが)の話で,以来例年(ただし,2011年を除く),「ブログ記念日」の前後には春のきざしの話題が多い。
昔は,藤原定家,藤岡屋由蔵,サミュエル・ピープスなど,日々の見聞を克明に記録した日記をつける人がいた。彼らが日記を書くのに費やしていた時間は,たぶん1日に1時間ではすまなかったのではないかと思う。これらはたまたま今に伝えられているが,実際には,戦乱や災害で失われた日記というのもきっとたくさんあったに違いない。
現代の日記作者=ブロガーは,昔よりずっと恵まれた環境にあるとはいうものの,何年もの間ほぼ毎日書き続けている方々(例:篠の風さん,HIDAMARIさん,iioさん)のエネルギーには感服するばかりである。[この項はかつてのブログ記念日の記事の再掲]
開設から10年の間には,2回引っ越しをし,会社も移転し,子どもたちが成人し,東日本大震災があった。その後今日までの10年間には,高齢者になり,42年あまりの勤め人生活を終え,子供たちが独立し,孫たちが生まれ,親たちを看取り,またオーケストラ活動を再開した。ブログを見返すと,確かに月日が過ぎ去るのは早いと思うが,一方で,20年ともなるといろいろなことがあったなあという感慨がわく。
20年前,ブログは,普通のウェブサイトに比べて個人が気軽に発信できる手段として注目を集めていたが,その後,ブログというものの位置・地位もかなり変わった。大ざっぱにいえば衰退の方向なのだろうが,SNSとは違う落ち着きのある受信・発信手段として今後も元気であり続けてほしい。