グルメ・クッキング

May 02, 2025

食パンを冷凍/近ごろ見かけないもの

 食パンは冷凍するのがよい,という勧めはネット上で前から何度も目にしていたが,先日テレビでも同様の勧めがあって,ちょっとやってみる気になった。
 わが家のトースターにはちゃんと「冷凍うすぎりトースト」「冷凍あつぎりトースト」というモードがあり,これを初めて使って,冷凍のまま焼いた。仕上がりは,確かにパンの香りが立って,いい具合。
 問題は,ひとつは冷凍庫のスペースを要すること,もうひとつは,焼くのに5,6分かかること。ソーセージや卵をトースターで焼くこともあるので,トースターを使う順番待ちが長くなる。パンとおかずをトースターで同時に作るアイディアもいろいろなサイトで紹介されているので,探してみたい。

 昔の新聞には,「この記事は一部地域で重複いたします」という断り書きがけっこうよくあった。例えば,飛び込んできたニュースを夕刊の3版に突っ込んだ場合,夕刊の2版までを配達する地域のためには,翌日の朝刊にそのニュースを掲載する必要があるが,夕刊の3版以降が届く地域では朝刊で同じ記事が再び載るのでこの注記が必要になる。
 版による記事の差し替えは今も行われていると思うのだが,この注記はいつの間にか見なくなった。その事情はわからないが,新聞という媒体の地位が相対的に低下して,報道の順序や重複などはだれも気にしなくなったのかなと想像した。

【オータニッキ2025】
 4月30日,対MIA戦で,第7号ソロ。13日ぶり。

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Jan 18, 2024

隆起した島――江ノ島と象潟/キャベツ 1/8

 今回の地震で,能登半島の北側は,場所によっては4メートルも隆起したと見られるという。今までは単なる知識だった地質学上のできことが,齢七十余歳にして目の前で起きた。
 地震による隆起は,近いところでは江ノ島(藤沢市)が関東大震災(1923)で隆起した例がある。江ノ島は,かつては干潮のときだけかろうじて歩いて渡れるという存在だったが,すぐ近くの相模湾を震源とする関東大震災で約1メートル隆起した。江ノ島は私の故郷から近く,子供のころから何度も行っていたから,場所としては身近という感覚があるのだが,隆起は親の世代が生まれたころの昔話だった。
 もっと昔の隆起だがその場所を実際に見て強い印象を受けたのは,1804年の地震で隆起した象潟(きさかた)(秋田県)である。ここは,芭蕉が「奥の細道」の旅で1689年に訪れたときは,松島と同様に小島がたくさん浮かぶ景勝地だったのだが,隆起して海が陸になった。「多島海」が変じてできた「多丘原」が,今も羽越本線の象潟駅のそばに広がっている。

 いまわが家で週2回以上作っているのは,キャベツの蒸し焼きである。テレビで紹介していたレシピに従って作り始めたもので,1人分キャベツ 1/8個を,油とニンニクを熱したフライパンで片面4分ずつ両面蒸し焼きにするだけ。カンタン酢とか,塩昆布とめんつゆなどで味付けをして,肉や魚のつけあわせに重宝しているが,コンソメスープや中華スープを注いでキャベツスープにするという用法もあるとのこと。

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Jan 05, 2023

頌春――年末年始のことども

  ~~~~ あけましておめでとうございます ~~~~

 今年,開設から20年目を迎えたこのブログを,今年もよろしくお願い申しあげます。

◇12月27日
 知人の日本画家T氏が出品しているカレンダー展へ。
 夜は今シーズン初めてごま豆乳鍋。
◇12月28日
 年賀状の仕上げ。
◇12月29日
 コロナ以来通っていなかった「仕事場」へ。3年ぶりにリアル納会に出席。前日に作ったゆで豚を持参。
◇12月30日
 抱えていた在宅作業のひとつが終了。
 某居酒屋へ「終わり詣で」
◇12月31日
 予約してあったおせちを受け取りに。昼に年越し蕎麦。
 家の中のごく一部を片付け・掃除。
 夜は,N響の「第9」と,NHK音楽ハイライト2022を見る。
◇1月1日
 8時過ぎにクロワッサンで「仮朝食」のあと,おせち追加分と雑煮の用意。
 年賀状は9時過ぎに到着。
 昼前,次女一家(孫④)が来て正月の小膳。3時過ぎ,長女母子(孫②⑤)来訪。
 夜は,ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート生中継をところどころ見る。指揮はフランツ・ウェルザー=メストで,大部分が「ニューイヤー・コンサート初演」の知らない曲。
 夜遅く,パソコン内の日記帳に今年の欄を作る。1997年からなので,「26年対照日記」が「27年対照日記」になった。
◇1月2日
 箱根駅伝1日目をテレビで見る。
 1日は飲まなかったので,この夜,初酒。
◇1月3日
 おせちは終わりにして,通常の朝食。
 箱根駅伝2日目。

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May 23, 2022

トマトペースト

 2か月ぐらい前のテレビ番組で,トマトの加工食品の中で世界でもっとも食されているのは「トマトペースト」だという紹介があった。翌日,近くのスーパーで探したところ,大さじ1杯分の袋6つが長細い箱に入ったものが1種類だけあったので,買ってきた。
 原材料はトマトのみで,裏ごししたトマトを6倍に濃縮したものだという。塩分はごくわずかで,いちばん多い栄養はグルタミン酸,すなわち鰹節などのうまみ成分である。箱には「洋風煮込み料理のコクだしに,かくし味にも便利」と書いてあるが,味は非常に穏やかで,当然和食にも使える。
 で,これまで作ってみた中でもっともうまくいったのは,新タマネギとツナの蒸し物。和風だしでもコンソメの素でもいける。あと,タマネギの代わりに春キャベツもよい。たぶん,ツナの代わりにサバ缶でも,ベーコン,ソーセージでも,ということはまあなんでもよいとも言えそうだ。

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 大相撲五月場所は,3敗2人,4敗2人で千秋楽を迎え,最大4人で優勝決定戦の可能性もあったのだが,3敗の平幕・隆の勝が負けて横綱・照ノ富士が勝ち,本割りで決着した。大関は3人のうち2人が負け越し,貴景勝1人千秋楽でやっと8勝。
 翌23日の月曜日は,大谷の試合は早朝に終わってしまい(祝 9号!),午後になっても相撲はなく,夜になってもNPBは休みで,静かな寂しい一日になった。

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Apr 30, 2021

四月後半日乗

◇12日
 ゴルフのマスターズ・トーナメントで松山英樹優勝の瞬間を生中継で見る。最後は1打差まで詰め寄られた。
◇15日
 パナソニック汐留美術館で「クールベと海展――フランス近代 自然へのまなざし」を見る。日時指定の予約制。クールベ以外(モネ,ブーダン,ターナーなど)も充実。昔,職場の後輩の女性が詠んだ短歌に「クールベの海にも似たり」という一節があったが,その前後は思い出せない。
 次いで,隣の旧新橋停車場の鉄道歴史展示室で「常磐線展」を見る。
◇17日
 NHK交響楽団の演奏会(東京芸術劇場)へ。吉井瑞穂さんがモーツァルトのオーボエ協奏曲を独奏。ゆったりめのいい演奏だけど,もっと素晴らしい演奏ができるはずの人だという思いがぬぐえない。ソロ・アンコールはなぜか別れの歌,「神ともにいまして」。
 夜,リモートの会議。
◇18日
 Panasonic のオーブントースターが届く。知人に聞いてネットで調べて注文したのだが,好評品切れで1か月半待たされた。
◇19日
 テレビで見た新たまねぎ・梅干しの炊き込みご飯を作る。今回はありあわせの甘い梅干しを使ったが,もっと酸っぱいものの方がよかったかも。
◇21日
 新国立劇場で『ルチア』を見る。主役2人は予定通りの歌手が来日,好演。(その後,4回目の25日の公演は中止になった。)
◇22日
 「渡辺省亭――欧米を魅了した花鳥画」展(東京藝術大学美術館)へ。省亭(せいてい)という名前は一応聞いたことがあるけれどという程度の存在だったが,知人の画家に割引券をもらったので出かけた。で,行って実物を前にしたら,その美しさと技術力に圧倒されてしまった。これはすごい(全然感想になっていないが),というほかない。(展示替えがあるのでもう1回行こうと思っていたのだが,その後,25日から休館になってしまった。)
◇25日
 東京に緊急事態宣言,5月11日まで。しかし,そんなに短期間に事態が良くなるわけがない。
◇26日
 少し見回りをしたところ,近所の呑み屋は休業にしたところが多い。これに対し,某繁華街の某居酒屋は9時までけなげに営業している。がんばってほしいような,ほしくないような。
◇27日
 大リーグエンジェルスの大谷が投手・2番で出場。1回は乱調4失点ではらはらしたが,2回以降は立ち直り,自分のバットで取り返して,勝利投手に。
 朝刊にクリスタ・ルートヴィヒ(93)とミルバ(81)の訃報が並んで載る。クリスタ・ルートヴィヒは,オペラを見始めた40数年前から名前を知っていたので,もっと年上という感じがしていた。生で聞いたことはないが,LP/CDはかなり持っている。もっとも印象に残っている録音はメータ=ウィーン・フィルのマーラー:交響曲第2番。
◇29日
 長女一家と車で横浜の京急ミュージアムへ。現地で次女一家と合流。雨の予報だったが,昼間は幸いたいした雨にはならず,

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Jan 20, 2021

おみおつけと味噌汁

 味噌汁のことを,子供のころは,家庭での言い方に従って「おみおつけ」と言っていた。しかし,少し大きくなって味噌汁という標準的な言い方を知ってからは,おみおつけというのは子供っぽい言葉のような感じがして,使わなくなった。
 大人になってからだが,おみおつけというのは俗語どころか,逆に「丁寧な言い方」「美化語」だということを知った。語源,表記の点でもおもしろい存在で,「おみおつけ」の最初の「おみ」は「お味噌」の女房詞だということで,漢字表記を「御味御汁」としている国語辞典が多い。一方で,「お」「み」「お」と丁寧の接頭語を3つ重ねたものとして,「御御御付」と表記しているギョギョギョの辞典もある。

 だれだったか忘れたが,ある料理人が「味噌汁は,具を3種以上にすれば必ずおいしいものができる」と言っていたのを聞いて以来,なるべく3種以上にすることを心がけている。3種のうち1種はワカメ,麩など乾物を使えばそれほど手間はかからず,確かにワンランク豊かな気分になる。

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 大寒という名のとおり,寒さが厳しい季節だが,スーパーでは新タマネギ,菜の花など,春の先触れの野菜も並んでいる。
 昨年11月ごろ,居酒屋で何度か菜の花がメニューに載ったことがあった。菜の花は春のものだと思っていたので店主に聞いたところ,産地にもよるが秋に1回目の収穫ができるのだという。

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Aug 10, 2020

夏の山の日の夜の夢

 今日は「山の日」。もっとも新しい祝日で,私が毎日出勤することがなくなってからの2016年施行なので日付もうろ覚えだったが,本来8月11日固定の祝日なのだった。しかし今年はオリンピックの閉会式との関係で10日に移動した。動かざること山のごとし,と悠然としてはいられなかった。

 今年はなぜか,スーパーにホタルイカがまだある。例年は5月の連休明けぐらいまで,遅い年で5月下旬までというところなのだが。
 最近やや落ち着いてきたが,レタス,キャベツなど青物がまだ高い。特にレタスは傷みやすいし,手を出すのは躊躇してしまう。

 新国立劇場のオペラは,一部発売されていた次シーズン(2020年10月~2021年7月)のチケットがいったんすべて無効・払い戻しになったが,このたび,新制作のブリテン『夏の夜の夢』(10/4~10/12,5回)のチケット予約の案内が来た。予定の演出の舞台装置・衣裳を使って,「ニューノーマル時代の新演出版」とするという。
 指揮者は飯森範親に交代。歌手は元の予定のままの人が多いが,外人さんがちゃんと来日できるのか心配。

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Jan 04, 2019

頌春 2019

  ~~~~ あけましておめでとうございます ~~~~

 今年3月で開設からまる15年を迎えるこのブログを,今年もよろしくお願い申しあげます。

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 昨年は,わが家に子供たちの家族が集まって新年を祝った。今年は,孫が3人になって,うち1人は勝手に歩き回るようになり,わが家で新春の賀宴を開くためには,幼児が安全に過ごせるように家の中を片付けなければならない。しかしこれが考えるだけで大変で,やむなく,半年前に引っ越したばかりで物が少ない長女宅を会場にすることにした。
 食べ物は昨年までとほぼ同様で,29日に長女宅に出張してゆで豚を作り,31日に既製のおせち料理を持参し,雑煮の準備をし,紅白なますを作った。
 雑煮は,これもここ数年同じで,日ごろ愛用している茅乃舎のだしと干し椎茸でとっただし汁による醤油味,具は鶏肉,小松菜,ニンジン,椎茸,なるとに柚子で香りづけ,餅は焼いた切り餅という東京風。
 元日の昼,4世代の家族12人が集まって,にぎやかな宴となった。乳児・幼児・後期高齢者の輸送の都合で,私はノンアルコール・ビールで乾杯。

 帰宅後,夜,ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを見ながら,独自にビールで乾杯した。

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Feb 06, 2016

昔のレシピ――そのたれはどうするの

 もう30年ぐらい前のことだが,マツタケをもらったことがあった。中にコピー1枚の簡単なレシピが入っていて,その料理法のひとつに,まず醤油・酒などを混ぜると書いてあった。しかし,最後まで読んでも,その混ぜたものは二度と登場せず,どう使うかは書いてなかった。
 それほどひどくなくても,かつては手順が具体的でないレシピがけっこうあったように思う。たとえば,途中まで進んだところでいきなり「下ゆでしたニンジン」とか「みじん切りのタマネギ」が出てくるといった類である。つまり,最後まで読んで全体の流れを理解した上で作る必要があった。その点,今のネット上または書籍のレシピは,ほぼ手順通りに書いてあるものがほとんどのようだ。ただし,特にネット上の場合,そのわかりやすさにはばらつきが大きいが。
 そういえば,昔はレシピという言葉は普通には使われていなかった。一般的になったのは前世紀の終わりごろだったように思う。recipeはラテン語の「受け取る」という意味の動詞の命令形で,英語では元は「処方箋」の意味で使われていたという。

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 今週の大お騒がせ事件は清原和博の逮捕だった。その方面の「専門家」として,前に覚醒剤でなんども逮捕され,服役したタレントTが登場している。適材適所か。

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Feb 04, 2015

春,花の実の酒

 スーパーの宣伝に乗せられて節分に恵方巻を食べ,明けて今日は立春。立春は厳寒のころなので,必ず「暦の上では春を迎えましたが」または「春は名のみの」という言葉と共に語られる。それでも,まもなく梅が咲いたりして,酷暑の時期の秋分に比べると,次の季節の兆しを少しは感じることができるような気がする。
 子供のころ,「早春賦」の「はるはなのみの」という歌詞を見て,「春,花の実の」かと思っていた。(ついでだが,もっと前のこと,大人たちがよく「君の縄」というのを話題にしているのを聞いて,なんのことだろうと思っていた。)
 今年は旧正月は2月19日で,かなり遅い。

 1月の某土曜日,東京の西の方の電車に乗りたくなって,青梅線・五日市線方面へ行くことにし,まず目指したのは福生(ふっさ)某酒蔵である。仕事上の知人がその酒蔵の関係者だったので,その酒は何度か飲んだことがあり,一度行ってみようと思っていた。
 住所は福生だが,最寄り駅は立川から5つ目の拝島である。拝島は五日市線の分岐駅で,かつ八高線と交差し,また西武拝島線の始発駅でもあり,構内は広い。かつてはいかにも「国鉄風」の駅だったが,数年前に明るい橋上駅になった。駅の北口(といっているが実態は北東口)はいま風にある程度整備されているが,南口は広場を掘り返して盛大に工事中だった。
 歩いて15分ほどで到着,聞きしにまさる立派な「工場」で,2つの大きな蔵の白壁がまぶしい。ビールも明治20年代から手がけていたという。ビール工場の前に,なぜか赤い車(スバル)が置いてあり,これと,同じく構内にある丸い旧型ポストが,白壁と松の木の間で色鮮やかだった。この日は西洋人の団体が来ていて,英語による蔵見学ツアーが行われていた。
 中の飲食店は和食とイタリアンの2つで,どちらもかなりの規模がある。和食の方に入り,すぐ隣で製造されたビール1杯と酒1合,それにつまみ2点と蕎麦を堪能した。酒は,吟醸でも純米でもない「その他」にしたが,これの燗の具合が絶妙で,ぬる燗はこんなにうまいものかと思った。
 早めに切り上げて,そのあとは五日市線に乗り降りし,西武拝島線にも乗った。

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