体幹を伸ばす――私の師走
12月の始めの3週間,私のカレンダーにはかなりの件数の予定が記入されている。私は「師」ではないがけっこうな「師走」状態で,会社を退職後,カレンダーの密度は今月がもっとも高くなっている。
このうち,関係する時間も回数もいちばん多い件については終了後に報告を書くこととするが,それ以外で10月から毎週通っているのは,「体幹ストレッチ」の講座である。自治体の施設が開いているもので,平日の昼間なので高齢者が多く,うち男性率は4分の1ほど。その名のとおり体幹,特に背筋を伸ばすのが眼目で,どうしても背中が丸くなりそうになっているということが否定できない状態になり,同居人に促されて参加した。
言われてもうまくできないのは,例えば,単純なことだが,マットの上に足を伸ばして座り,背中を垂直に伸ばすこと。体育座りにして手でひざをつかんで上体を前へ引っ張らないとなかなか背中がまっすぐにならない。それでも,インストラクターの(「品」は基本的には変わらず)「手を変え手を変え」のおだてに乗せられて,やれば確実に(そのときは)背筋が伸びる。