食べ物・飲み物

Feb 19, 2025

鶴首ケトル/逆走経験/79年で閉店

 テーブルの上で湯を沸かす電気ケトルを,このほど買い換えた。今までのものは,沸くお湯の温度をいろいろに設定できるものということで選んだのだったが,注ぎ口が太くてコーヒーのドリップがやりにくかった。それで,注ぎ口が鶴の首のように細くカーブしたのを探し,ネットで買った。
 到着してさっそく,1杯ずつドリップするコーヒーを入れてみたところ,全体の重量が軽いこともあって,少しずつ注ぐのはとてもやりやすい。温度設定の範囲も広がった。反面,ネットではよくわからなかった欠点は,外側が熱くなることで,これは軽くなったことの結果でもある。

 先月,家の近くの一方通行の道が電気工事のために一部通行止めになり,やむを得ず合法的に(?)逆走したことがあったが(→参照),工事はその後も断続的に続いている。先週から今週にかけて3回ほど,逆走して入口から出る経験を積んだ。
 地域に配られた予定表には,日付ごとの通行止め個所を示した地図が付いている。通行止めは主に入口近くと出口近くの2個所で,さすがに同時に両方が通行止めになることはないようにしているようだ。

 その一方通行の道を下ったところに,月に2,3回,ランチタイムに行っている蕎麦屋がある。先日行ったら,2月末で閉店するという貼り紙が出ていてびっくり。戦後すぐの1946年から79年間営業してきたという。
 厨房の店主夫妻はたぶん七十代で,比較的近い某大学の学生らしい若者がアルバイトをしているが,後継者はいなかったのだろう。
 ランチは,Aランチはご飯ものと蕎麦またはうどん(温または冷)のセット,Bランチは蕎麦またはうどんで,内容は日替わり。

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Apr 12, 2024

誤送信,ヱビス,大谷――四月上旬日常

◇4月1日
 今年の初めごろだったか,音楽関係の某サイトのアプリを入れた。4月1日,そこから誕生日祝いのメールが届いた。なんだこれと思って,そのサイトの自分のデータを見たが,生年月日など登録情報に異常はなかった。
 エイプリルフールの冗談メールかな,と思っていたところ,最初のメールから3時間後に「誤送信でした」というメールが届いた。

◇4月3日
 恵比寿ガーデンプレイス内の旧ヱビスビール記念館の場所に,YEBISU BREWERY TOKYO が開業した。恵比寿ではずっとビールの醸造は行われていなかったが,このたび再開したという。行かなくては。
 この日の朝日新聞には,この件で,6ページ分3枚をつないだ別刷り大広告が挟み込まれていた。

◇4月4日
 大リーグドジャース戦の中継を見ていたのだが,昼食に出かけたとたんに大谷が第1号ホームランを打った。その後,6日に2号,9日に3号。3号はようやくナマで見ることができた。
 結局9日まで13試合60打席で,打率 .345,二塁打 7で,長打率は .673。昨年と大きく違うのは,四球がわずかに4であること。

◇4月8日
 NHK TV の大リーグ中継で,米国の大リーグ選手の野球用語を紹介していた。それが,"Good morning, good afternoon, good night." で,これは三球三振のことだという。その紹介があってまもなく,大谷は三球三振を喫した。

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Jan 23, 2024

カップ・ウォーマー 三度目の正直か

 マグカップまたはティーポットなどに入った飲み物を温かい状態に保つカップ・ウォーマーをネットで買ったという話を,約1年前にこのブログに書いた(→参照)。最初はよかったのだが,少ししてスイッチが入らなくなってしまい,しばらく「経過観察」していたがなんともならない。
 半年ほどして別の機種を買った。飲み物の分量を検知して,中身がなくなると電源が切れるのがポイントだった。ところがそれも1か月足らずで調子が悪くなり,めったに電源が入らなくなってしまった。その後,しばらく忘れていたが,初冬を迎えて寒くなってくると,また気になり始めた。
 今年になって,同様のウォーマーの宣伝メールが久しぶりに来たので,それを手がかりにネットを探してみたところ,前にはなかった機種があり,こんどこそと,なるべく単純な仕組みと思われるものを買った。温度調節は80度,65度,55度の3段階,タイマーは2時間単位とおおざっぱな手動設定式,小さな取扱説明書は今まででいちばんまともだった。
 以来2週間,今のところきちんと動いていて,朝の紅茶,午後のコーヒー,食後の緑茶,プーアール茶,ルイボスティーにと活躍している。

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Jan 05, 2024

頌春――異例の年始の日々

 今年3月,開設から20周年を迎えるこのブログを,今年もよろしくお願い申しあげます。

◇1月1日
 今年わが家は喪中だったが,やはり正月らしいことも少しはしようかと,最低限のおせちを調達した。雑煮はいつもと同じ関東風で,茅乃屋のだしと干し椎茸の戻し汁のすまし汁に,鶏肉,小松菜,なると,角切りの焼き餅を入れたもの。
 昨年11月に喪中あいさつのはがきが届いているはずなのに,年賀状を送ってきた人が2人ほどいた。

 とまあ平穏な年始を過ごしていたのだが,午後4時過ぎ,テレビで正月の将棋番組を見ていたら,北陸地方の緊急地震速報が飛び込んできた。ほぼ同時に東京も揺れ出した。ゆーらゆーらとゆっくりした奇妙な揺れ方だった。その後も日本海岸の緊急地震速報が何度も出て,そこに実際に起きた地震の情報が続き,さらに津波警報が発せられた。テレビの将棋番組はそのまま消えて,以後各局とも地震のニュースのみになった。
 NHKでは,地震など緊急時には当直のアナウンサーが登場することは前にも見たことがある。今回は女性のアナウンサーが出てきて,緊急地震速報の内容を具体化して知らせていたが,まもなく「津波警報」が出るとアナウンサーの声は緊迫し,「こら逃げろ」とは言わなかったが「すぐに海岸から遠い所に逃げてください」「物を取りにもどったりしないで,迷うことなく高いところへ行ってください」と連呼,さらに「大津波警報」が出ると,その口調はさらに強くなって某国営放送を思わせるまでになった。
 7時からのウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの生中継は吹っ飛んでしまった。

◇1月2日
 NHKテレビは今日も能登半島地震のニュース一色。他局はだいぶ正月特番にもどっていて,箱根駅伝も予定通り中継された。見ながら,ちょっとした片付けの続き。
 しかし,午後6時前,テレビの画面は突然羽田空港の中継画面になり,飛び込んできたのは日本航空のエアバスと海上保安庁の小型機が衝突して炎上する光景だった。乗客はどうなったのかがわからない時間が長かった。やがて「乗客・乗員は全員脱出」といる知らせが届いたが,そのころには飛行機全体に炎が広がっていて,ほんとに脱出できたのかなと心配になってしまった。
 うーん,なんという正月だ。

◇1月3日
 箱根駅伝は青学が2位に6分以上の差をつけて圧勝した。
 関西に出かけていた孫②⑤の一家は,3日に帰る飛行機を予約していたのだが,羽田の事故を知ってすばやく翌日朝の新幹線のチケットをとり,無事帰京した。乗るはずだった飛行機は欠航になった。

◇1月4日
 朝,メールを受信したところ,4年前に亡くなった人からグリーティングカードが届いていた。
 コロナが始まった2020年2月のこのブログで,「2月21日(金),知人の葬儀に出席した。高齢者が多く集まることが予想されたので,マスクをしていった。式場は思った以上に狭く,マスクが正解だった。」と書いたが,その故人から私あてのカードがウェブ上の専用ボックスに届いたという通知が来たのである。
 メールの差出人は the P... Greeting という会社で,メールボックスを調べてみたところ,昨年,もちろん生きている人のクリスマスカードが1通,同じ会社から届いていた。このカードによって故人の昔の登録が甦ったのだろうか。

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Dec 30, 2023

暮れゆく2023年――十二月下旬日乗

◇某日曜朝 孫④⑥宅で,父親が出張中に母親が発熱という知らせが飛び込む。孫たちは保育園へ行かない日曜だったので,昼前にあわててかけつけて,主に子供の相手。夕方,父親が帰宅したので,いっしょに出前の夕食を食べてから帰宅。

◇某日午後 年末恒例の行事のひとつ,来年の日記のフォーマット作り。「28年対照日記」となり,日記をデジタル化した1997年以来の同一日付の記事が一覧できるようになった。

◇某土曜午後 所属オーケストラの年内最後の練習。

◇某日夜 孫①③宅,孫②⑤宅にクリスマスプレゼントを届ける。祖父母サンタのミッション。

◇某日夜 2年先輩のヴァイオリンの名手K氏が亡くなったとの知らせが届く。つい40日前に「Kさんと旧交を温める会」が開かれ,弦楽四重奏の演奏を聴いたばかりだった。K氏はその3日前まで入院していたとのことだったが,握手する手は力強かったので,またこういう機会があるといいなと思ったのだが。

◇某日午前 急に足の痛みで歩けなくなった孫①を病院へ送迎。

◇29日午後 定年後机を置かせてもらっている(がコロナ以降ほとんど行っていない)会社の年末の納会に出席。ほぼ全員そろっての納会はコロナ前以来4年ぶり。恒例のゆで豚を持参した。

◇30日夕方 某繁華街の居酒屋Fへ「終わり詣で」に。比較的短い滞在時間に,よく見る顔がたくさん揃う。ただし,5日後には初詣でに来ることになる。

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Dec 15, 2023

禁固7日――大腸内視鏡検査

 12月前半,懸案が3つ,ほぼ片付いた。
 その第1は,半年ほど前からの家の排水関係のトラブルで,6月の1回目の工事に続いて,12月にも工事をして完了した。第2は故郷の実家に関することで,だいぶ前からいろいろな手続きを踏んできて,このほどようやく決着した。

 第3は,これは長年の懸案ではないが,大腸の内視鏡検査である。
 私は,前の職場の関係の健保組合に特例退職者として属しているが,その今年の定期健康診断で便潜血があると指摘されたため,知り合いのクリニックで検査を受けることにした。
 検査予定日の1週間前までに下剤を取りにこいというので,期限ぎりぎりに出頭すると,1週間毎日飲む下剤と前日・当日に飲む水薬を渡され,さらに,3日前から「避けたい食べ物」(消化に時間のかかるもの)を避け,前日は「好ましい食べ物」を食べるようにという指導があった。検査前に腸を空っぽにしておくということだという。
 前日は,夕食を6時までに終えなければならないので,私は新国立劇場のマチネ『こうもり』を見た後,急いで某居酒屋にかけつけた。「好ましい食べ物」としてあがっていたものの中から豆腐,うどん,卵,切り身の魚を選び,この店のデフォルトを少し変更してもらって,小鍋の湯豆腐のだしを醤油味にし,豆腐と魚(タラ)を食べたあと,うどんと卵を煮て,規定通りの前日食とした。こういう自由がきく点はなじみの居酒屋ならではである。食べ終わった時間は規定の6時を20分ほど過ぎていたが,内容はわれながらいい食事になった。
 当日はもちろん絶食で,朝7時から腸をきれいにする水薬を飲んだ。
 検査は,大画面のモニターに自分の大腸の中が鮮やかに映し出されているのを見ているうちに,とどこおりなく終わった。
 で,終われば無罪放免かと思ったら,検査後の説明・指示がいろいろとあった。検査中モニターを見ていてもまったくわからなかったが,小さなポリープをいくつか切除したとのこと。見た範囲では問題はないが,詳しくは切り取ったポリープの検査結果を待つことになるという。
 ポリープ切除の跡には傷が残っているがゆえということらしいが,今後の注意が思った以上に厳重で,当日・翌日はまたうどんなど消化の良いものを食べる,入浴不可,3日目まで自宅で静養,重い物を持たない,というのはまあいいとして,「1週間アルコールを飲むな」という条項に愕然とした。ここ5年ほど,週2回飲まない日を設け,アルコールの1週間あたりの総量を決めているのだが,3日以上連続して飲まなかったことはほとんどない。うーん,禁固7日。自宅で細々と続けている仕事をして静かにしているほかはない。
 というわけで,3つめの懸案はまだ完全に片付いたわけではない。

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Nov 03, 2023

11月の夜明け

 11月を迎え,2か月ずつのカレンダーだとあと1枚になった。
 11月1日,某繁華街の居酒屋Fに行ったところ,カウンター席と店員の間に3年半にわたって設置されていた透明ビニールシートのしきりと,客席1つごとに置かれていたアクリルのパーティションが外れていた。おお,日本の夜明け。ただし,客席の間隔はコロナ前より少し広いままで,かつてのような詰め込みにはなっていない。

 10月25日に,一応かかりつけの医院でインフルエンザの予防接種をした。自己負担2500円。(インフルエンザは,自分の区以外でも接種可能。)
 続いて,11月1日には新型コロナワクチンの7回目の接種に,都庁内の会場に向かった。9月中旬,ネットで区内の集団接種会場の予約ページを見たが,今回は定員を減らしているとのことですでにいっぱいだった。東京都の接種会場もあるというので,その予約ページでやっと予約できたのが11月1日だった。
 行ってみると,受付は都庁第1庁舎の2階で,なんのことはない,予約なしの受付も,多少待つようだが可能なのだった。接種会場は45階の展望室で,日本一高い接種会場だろう。多くの人が動員されていて,おおむねスムーズに進行し,接種の後15分待機して終了した。確認のために,全部で6回ほど氏名と生年月日を言わされた。

 記録的な暑さだった今年,10月になっても東京では夏日(最高気温25度以上)が20日までに11日もあった。なおかつ,11月2日も24.9度で夏日寸前,3日,4日は夏日の予報が出ている。

 大リーグのワールドシリーズは,2日(日本時間)テキサス・レンジャーズが初優勝して終了した。レンジャーズはエンゼルスと同じアリーグ西地区の球団だが,今回はワイルドカードからプレーオフを制してワールドシリーズに出場していた。
 このチーム,一昨年はシーズン102敗だったというから,すばらしい成り上がりぶりである。

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Oct 22, 2023

甘いもの――今でも「得意」ではないが/谷村/藤井

 居酒屋などで周囲の人の話を聞いていると,酒飲みでも甘いものが好きな人はけっこういることがわかる。
 私は,甘いものは,昔はまったくの「不得意種目」だった。和菓子でも洋菓子でも,おいしいものがあることは知っていたつもりだったし,嫌っていたということはないが,無理のない程度に避けるようにしていた。
 それが,年を取って,というのは六十過ぎぐらいからか,だいぶ不得意度が下がってきた。その要因のひとつは,やたら甘いだけというものが世の中全体で少なくなったためだろうと思う。個人的にも,おいしいものを実際に食べる機会が増えたような気がする。
 近所に,創業100年を超える古い和菓子店があり,その名物は果物がまるごと入った大福である。中身は季節によって変わり,今は巨峰。私が比較的いいと思うのは,5,6月のアンズだが,アンズの季節は短い。
 とはいうものの,今でも自分だけのために甘いものを買うことはないし,甘いものがない状態が続いてもまったく困ることはない。

 10月8日,ほぼ1歳年上の谷村新司が死去した。彼がブレイクしたのは私が就職後だったので,その活躍をよく見ていたわけではないが,「いい日旅立ち」「昴」などいつのまにか耳になじんだ名曲は多い。

 10月16日夜,NHKテレビ「クローズアップ現代」は,将棋の藤井聡太八冠の巻だった。珍しくテレビをじっと見ていたら,突然中断。緊急地震速報が流れ,すぐ追いかけて,宮古島などでやや強い地震が発生したという知らせになった。
 以後,しばらく見ていたが,藤井聡太は帰らず,番組の終了予定時刻近くになって「クローズアップ現代はお休みします」というテロップが出た。(その後,翌17日にあらためて放送することになった。)

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Sep 24, 2023

演奏会に居酒屋仲間が5人集結

 先週,所属しているオーケストラの定期演奏会があった。私の半世紀以上にわたる演奏史上,たぶんもっとも暑い日の本番だった。しかも,舞台では黒のスーツ。
 今回の特筆大書すべきできごとは,この比較的渋いプログラムの演奏会に,某繁華街の居酒屋Fでの知り合いが5人も来場してくれたことである。この店の1階カウンターは原則として1人客で,長年通っている人が多く,その大部分は顔見知りである。当然,平均年齢は高い。前にも演奏会のちらしを渡して2人ほど来てくれたことがあったが,5人というのは思いがけないことだった。
 なにぶん居酒屋での顔見知りというだけなので,本名を知らない人もいる。呼び名が決まっている人もいるが,そうでない人もいて,今回初めて来場したAさんに言及するときは,「いつも早い時間に来てあのへんに座る丸顔でメガネの…」などと言ったりしていた。Aさんの本名は発音のみ今回初めてわかった。
 もう一人,こちらは本名を知っているBさんは,今回3回目の来場。Bさんは画家だということはずっと前から知っていたのだが,10年以上前のあるとき個展の案内をもらって行ってみたら,実はもう押しも押されもせぬ日本画の大家なのだった。こんなすごい人と気軽に飲んでいたのかと遅ればせながら恐縮してしまった。
 あと,Cさんは今は主に在宅勤務のエンジニア,Dさんは市民ランナーで視覚障害者の伴走もしている。本名を知らないEさんには今回は事前に会えなかったが,ネットで情報を得て来場。
 演奏会の帰り,AさんとDさんは近くの焼鳥屋で飲み,Aさんはさらに本拠地のFでもう一杯飲んだとのこと。

 テノールのステファン・グールド氏が9月19日に死去,まだ61歳。8月に末期がんを公表し,引退したと聞いたばかりだったので驚愕。最後に聞いたのは今年1月のタンホイザー(新国立劇場)で,このときは特に異常を感じなかったのだが。
 その他聞いたのは,フロレスタン2回,オテロ,トリスタン,ローゲ(『ラインの黄金』),ジークムント,ジークフリート(『ジークフリート』『神々の黄昏』),いずれも新国立劇場。
 もう一人,作曲家の西村朗氏が9月7日に死去,69歳。新国立劇場の委嘱新作『紫苑物語』の初演(2019年)が印象に残る。

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Sep 17, 2023

名店「千登利」でふたたび/阪神/大&大fortnight

 池袋西口側の牛肉豆腐と焼きとんの名店「千登利」には,10年前ぐらいには2か月に1回かそれ以上のペースで行っていた。それが少し頻度が落ちていた2019年秋のある日,あれこの前もマスターいなかったなと思って,牛肉豆腐の大鍋の前に座るおかみさんに「今日はマスターはいないんですか」とまったく気軽に尋ねたところ,「実は去年の2月に亡くなったんです」という答えが返ってきて,言葉を失った。千登利は1949年の開店で,マスターは2代目,私より少し年上だった。
 翌年のコロナ元年(2020年)には3回行ったが,飲む回数が減ったこともあってその後なんとなくご無沙汰していて,先々週9月某日に3年ぶりで顔を出した。店の中はまったく前のままだが,カウンターの中に知った顔はいなかった。帰り際に,「おかみさんはどうしてますか」と聞いたところ,「実は去年の2月に急に亡くなったんです」と4年前とほぼ同じせりふが返って来て,大きな衝撃を受けた。マスターよりもっと急で,前日まで店でふだんと変わりなく働いていたのだという。後継者は決まっているので「当面われわれ従業員でがんばる」ということだった。
    [→参照 →参照

阪神の優勝 今世紀と前世紀
 プロ野球セリーグでは,阪神が9月になってから11連勝し,早くも14日に優勝が決まった。2005年以来18年ぶりで,阪急と阪神の経営統合後初の優勝である。
 ただし,この間,阪神はそれほど弱かったわけではない。この10年を見ると,5回も2位になっている。
 阪神で印象に残っているのは,1985年の優勝。このとき,阪神ファンの間で「20世紀最後や」という自虐ネタが広まった。しかし,それはジョークでは終わらず現実になって,次に優勝したのは2003年だった。

大&大fortnight 3回目は不発
 エンゼルスの大谷は9月になってからずっと欠場していたが,17日(日本時間),今シーズンの残り試合に出場しないことが正式に発表された。
 大谷の試合と大相撲が同じ日に生中継される「大&大fortnight」は,5月場所のときにはフルに楽しむことができた。7月場所のときは,米オールスターゲームがあったため同日のゲームは少なかったが,大谷の十分な活躍を見ることができた。今回,9月場所を楽しみにしていたのだが,結局大谷は全休。

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